約 569,705 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2765.html
蛍 雑踏が流れていく。 大通りの交差点は多くの人が行き交っていた。 様々な格好をした人たちが足早にそれぞれの目的地へ向かう。 角に面したビルの壁には、巨大なテレビが掛かっていて、CMを映し出している。 その映像が急に切り替わった。 アナウンサーが座り、深刻な顔でニュースを告げる。 「臨時ニュースです。 アメリカ・ミネソタ州に核ミサイルが打ち込まれた事件で、中国政府は誤射を主張していましたが 議会の決定を受けてアメリカ大統領は報復攻撃を加えると先ほど発表されました」 人々は足を止めて、一様に画面を見上げた。 ニュースよりも興味を引くものが、上空に現れていた。 「なお、発射されたミサイルは日本にも向かっているとの情報が――」 アナウンサーが言い終わる前に画面は途切れた。 上空のミサイルが一瞬で膨れ上がり、人々の目の前で巨大な火の玉になった。 それは何もかもを飲み込んで、世界を白く染めた。 * * * * * 暗闇に包まれた街の姿がぼんやり浮かび上がった。 一か月前なら、空が暗くなるころに灯り始める街灯はどれも折れ曲がって割れている。 ビルの窓やネオンの看板は割れて破片が地面に落ちていた。 無事なものにも明りは灯っていなかった。 街中が停電になったようだった。 この街だけでなく世界中がこうなのだった。 巨大なビルが半ばから折れて巨大な生物の骸のような姿を晒している。 コンクリートの舗装は地面に空いた大穴によって大きく裂けていた。 大穴の隙間から、ぼんやりとした光の塊が覗いている。 いくつかの小さな塊に分かれたそれは、静かに動いて地中へと潜っていった。 日が沈みかけた街を照らしているのは、この光だった。 光の一つはすっと飛び上がると、飛び去った。 その先には、廃墟となったデパートがあった。 光が割れた窓の一つに入る。 デパートは沈黙していた。 きらびやかな商品やお客で溢れんばかりだった店内は、今や荒れ果てて誰もいない。 地下では、止まった冷蔵庫から嫌な匂いが漏れている。 地下のフロアから少し奥に入った場所に、両開きの扉があった。 在庫を置く倉庫だった。 扉の奥には、二人の男女がいる。 辺りには缶詰やペットボトルの空き容器が転がっている。 二人は一つの毛布にくるまって、壁にもたれて座っていた。 男が女に話しかける。 「寒くないか……?」 「うん、でも、こうしていると安心する」 女も話しかけた。 「わたしたちのほかに誰もいないのかな」 「ああ、いたとしても俺たちと同じように、放射能にやられているだろうな」 二人は死の淵にいた。 世界中を襲った、大量のミサイルが撒き散らした放射能によって体を蝕まれているのだった。 しばらく前から食事もとっていない。 消化器官の粘膜が放射線によって破壊され、食べても体の中を素通りしてしまうのだった。 「非常食、役に立たなかったね」 「役に立つ時は、ここの食料が全部なくなったときだ。 それまで生きていられるかな」 二人は黙った。 やがてどちらともなく体を寄せ合い、首をもたれかけた。 そのまま二人は眠りに落ちた。 その頃、食料品を置く棚の上で眠っていたれいむが目を覚ました。 「ゆ?」 隣にはまりさがすやすや眠っている。 鏡餅のように棚に置かれていたれいむは、そこから飛び降りた。 ミサイルが街を襲ったとき、多くのゆっくりも灰となった。 だが、生き残ったゆっくりは饅頭だからか、放射能の中でも平気だった。 掃除するも人もいなくなった街の中で、焼け残ったごみなどを漁って暮らしていた。 二匹は幸運なつがいだった。 街の下を流れる暗渠の中に潜んでいて奇跡的に無事だった二匹は、 様変わりした地上に這い上がって驚いた。 非常食として男女に拾われて、デパートの地下倉庫で一緒に暮らしている。 あまり食料がないので、普段はよく眠っているが、空腹を感じて目を覚ました。 「ゆっ、おなかすいたよ!」 「ゆふん?」 まりさも目を覚ました。 二匹でそろって眠っている男女のそばに跳ねていく。 「おにーさん、おなかすいたよ! かんづめさんちょうだいね!」 「おなかすいたよ!」 二人は返事をしない。 ぴくりとも動かずに、ゆっくりたちを無視している。 「ゆゆ、おにーさんたちへんじしないよ?」 「きっとねてるんだよ! おこしたらおこられちゃうよ!」 以前にも、人間はこのように喋らずにじっとしていることがあった。 不安になって騒ぐと、むくりと起き出してうるさいといった。 人間さんもすーやすーやするんだと、二匹はその時初めて知った。 「ねちゃったんだね! つまんないよ!」 「まりさたちでかりにいこうね!」 「そうだね! おにーさんたち、ゆっくりしていってね!」 男は答えない。 蛍光灯が毛布にくるまれた二人を照らしていた。 二匹はこっそりと倉庫を抜けだした。 階段を一段ずつ登り、外れて蝶番にぶら下がっているドアを抜けて、一回のフロアに出た。 割れて落ちた窓や蛍光灯の破片をよけながら、出口へ向かう。 正面入り口のガラスはすべて割れていた。 そこから外へ出た二匹は、荒廃した街を眺めた。 辺りは薄暗闇に覆われている。 夕焼けは厚い黒雲に隠れていた。 その下に瓦礫の山となった街が死んだように広がっている。 二匹はご飯を求めて歩き出した。 途中、大穴があいている道路を避けて、さらに進む。 やがて水道管が破裂して噴き出した水が、地面に溜まっている所へ出た。 何かの加減でそこだけ地面がくぼんで、濁った水が溜まっている。 瓦礫の間に挟まれたその空間に、うごめくものがあった。 野生動物は今やほとんどいない。虫にしては大きかった。 ちょうどれいむたちくらいの大きさの黒いものが、触角をうごめかせて水場に群がっていた。 れいむは物おじせずに叫んだ。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 すると群がっているそれらから、いくつもの挨拶が帰ってきた。 答えたのは緑色の髪と虫のような羽をもつ、りぐるだった。 彼らは荒廃した街でも生き延びていた。 れいむは訊ねる。 「おみずさんのんでるの?」 「うん、れいむたちものむといいよ!」 りぐるたちは二匹のために場所を空けた。 口をつけると、舌で舐め取った。 「ごーくごーく、それなりー」 濁った水でも、喉は潤った。 れいむは顔を上げた。 気になっていたことを訊ねてみる。 「にんげんさんは、どこいったの?」 「りぐるたちはしらない。でも、ごはんさんはにんげんのくらしているところにあるからね。 にんげんがいなくなっちゃって、ごはんもすくなくなったみたい」 「ふーん」 れいむたちはあまり深刻に受け止めていなかった。 何しろ、倉庫に戻れば、お兄さんが缶詰を開けてくれるのだから。 そのうち、辺りが本格的に暗くなってきた。 相変わらず厚い雲に覆われて見えないが、その向こうでは太陽が地平線に沈もうとしていた。 瓦礫や地面の隙間にできた影がじわじわと広がっていき、すぐに街を覆い尽くした。 それと同時に、りぐるたちの体が内側からぼんやりと光り始める。 水場が光に覆われ、れいむたちは歓声を上げる。 「ゆっ、りぐるたちはそろそろいくよ!」 不思議な光を放つりぐるたちは、集まって跳び立つ準備をした。 まりさは一目見て格好いいと感じた。 魂を抜かれたように訊ねる。 「どこへいくの?」 「きれいなおみずさんがあるところ!」 一匹のりぐるが振り向いて答える。 りぐるたちがいっせいに飛び立ち、最後のりぐるも後を追った。 地面から光の柱が吹き上がったように見えた。 星一つ見えない夜空に、蛍のように淡い光の粒が何十も舞い上がった。 それらは空中で広がって散っていく。 不思議な軌道を描いて、れいむたちに別れを告げた。 れいむたちはそれを見上げた。 見る間に遠くなっていく光を、ずっと見つめていた。 「ゆゆ、いいなぁ……」 「まりさたちも、ぴかぴかしたいよ!」 まりさの願いはすぐに叶えられた。 れいむたちの体が、かすかに光り始める。 りぐるたちと同じ光だった。 「れいむ、ひかってるよ!?」 「まりさもだよ!!」 二匹は、おさげともみあげを取り合って喜んだ。 見ると、周囲に崩れた建物の中にも、ぽつりぽつりと同じ光が見える。 「あんなにたくさんいるよ!」 「みんなひかってる!」 ゆっくりたちが光を発している。 かつての街灯の光よりずっと弱いが、それはどんな小さな隙間や建物の中にもあった。 見る者があれば、神秘的な光景に写ったかも知れない。 それは放射性物質の光だった。 凝集されて取り込まれた放射性物質は体内の餡子に蓄積され、暗くなると光を発するようになる。 生き延びたゆっくりたちは皆例外なく、汚染された食べ物や水を飲んでいた。 空は相変わらず曇っていた。 地上では星々のようなゆっくりたちの光がいくつも灯っている。 本物の星はまだ見えなかった。 「おにーさんたちに、しらせにいこうね!」 「きっとびっくりするよ!」 二匹は並んで元来た道を戻って行った。 もはや動くもののないデパートの地下倉庫へと。 あとがき 蛍の放流のニュースを見て急に書きたくなりました いろいろ変なところがあって申し訳ないです Wikiの名前が意外としっくりきたので これからゆ焼きあきと名乗らせていただきます どうぞよろしくお願いします 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 898 赤ゆ焼き ふたば系ゆっくりいじめ 928 贈り物 ふたば系ゆっくりいじめ 979 子まりさとれいぱー ふたば系ゆっくりいじめ 1128 おそらをとんでるみたい! このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! ◆SS感想掲示板 10作品未満作者用感想スレへ ※書き込む時はSSのタイトルを書いて下さい。 コレをコピーしてから飛びましょう→『ふたば系ゆっくりいじめ 1330 蛍』 トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/455.html
※れみりゃはれみりゃでも体無しのれみりゃです。 『野生のれみりゃ家族』 とうに日も暮れて真っ暗な森の中、子れいむと子まりさが身を寄せ合いながら進んでいた。 夜目が利かない二匹には何も見えていない。 勘を頼りに家族のおうちへと向かおうとしていた。 しかしそんな二匹を見つめる影が一つ。 「うー!」 れみりゃである。 れみりゃと言ってもで体の無いれみりゃで、人間で言う耳の辺りから生えている羽で空を飛んでいる。 夜行性で夕方に目を覚まし、日が昇る前に眠りにつく。 主食はれいむ種とまりさ種、まさにれみりゃの目の前をウロウロしているアレだ。 「うー、たーべちゃうぞー!」 「ゅっ!? れ、れみりゃ!?」 「こ、こないでね! こっちにはいないからこないでね!! れみりゃの声に自分が狙われていることに気づいた二匹は逃げも隠れもせず、立ち止まってキョロキョロと辺りを見回す。 だが何も見えない。見えると言ったらすぐ隣にいる親友ぐらいのものだ。 だから気が付かなかった。 れみりゃはもうすぐそばまで飛んできていたことに。 「ゆ"ぅぅぅぅ!! ずわないでぇぇぇ!!」 「ま、まりさ!?」 れみりゃが狙ったのはまず子まりさだった。 頬に噛みついてそこから餡子を吸い上げていく。 「あ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"……」 れみりゃは成体、まりさは子供。 食欲旺盛なれみりゃはあっという間に子まりさの中身を吸い尽くしてしまった。 子まりさの体は中身を吸われてペラペラの皮。形を遺しているといるとすれば目玉と髪、あとは帽子ぐらいか。 「まりさっ! まりざあぁぁぁぁ!!!」 もう喋らないまりさの帽子にれいむは縋りついて泣きわめく。 しかし亡き親友を想って泣くような時間などれいむには元々なかった。 「うー!」 「ゅ"ぁ"っ!?」 次の瞬間れいむは宙に浮いた。 れみりゃがれいむの体に噛みついて飛び立ったのだ。 通常ならおそらをとんでるみたいなどと呑気なことを言っていたかも知れないが、今はそんな余裕など無かった。 それよりもずっと強い刺激が与えられたから。 「ずわないでぇぇぇぇぇ!! れいむばおいじぐないよぉぉぉ!!!」 れみりゃはれいむの中身を吸いながら飛んでいた。 普通に考えてわざわざ飛びながら食事する必要は無いのだが、このれみりゃにはそれなりの理由があった。 れみりゃの飛んでいく先にその理由がいる。 元はゆっくりの家族が住んでいた洞穴がれみりゃの巣だ。 「ゆ"っ、ゆ"っ…」 中身の餡子を半分近く吸われて痙攣しているがれいむは生きていた。 れみりゃはそれ以上餡子を吸わずに巣へと持ち帰る。 「ぅー! ままおかえりー!」 「うーうー!」 「まーま! まんま! ぅー!」 巣の中には小さなれみりゃが数匹いて、れみりゃを笑顔で出迎えた。 れみりゃの赤ちゃんだ。 小さな羽をパタパタと忙しく動かして母れみりゃの周りを飛び回る。 「うー! ごはんだよ!」 母れみりゃはれいむを床に落とす。 れいむは「ゅ"」とだけくぐもった声を出して床にへたり込んだ。 赤ちゃんれみりゃは一斉に衰弱しきったれいむへと飛び付き噛みついた。 そしてちぅちぅと中身を吸っていく。 母れみりゃがわざわざれいむを殺さずに持ち帰ったのは赤ちゃんのため。 餡子を半分だけ吸っておいたのも食べ物であるれいむが暴れて赤ちゃんに危害を与えないようにするためだった。 「ぅぁぅぁ、ちあわしぇー!」 「ぅー、ぅー、あまあま!」 「あまくておいちい! ぅぅぁー♪」 美味しそうに食事する赤ちゃんを見て、母れみりゃは満面の笑みを浮かべた。 この赤ちゃん達を産んだ時に最愛のパートナーは死んでしまったので苦労も多い。 だが赤ちゃん達が幸せそうにしているのを見れればどんな苦労も報われ、疲れなんて吹き飛ぶというものだ。 食事が終わると赤ちゃんれみりゃの口の周りに付いた餡子を舐めとってあげる。 その後はおうちの中でパタパタと家族全員で飛び回るのだ。 このれみりゃ家族の巣は元々ゆっくりの大家族が住んでいただけあってとても広い。 なので小さな赤ちゃんれみりゃにとっては外に出なくとも十分運動でき、 母れみりゃが狩りに行ってる間も巣の外へ行こうとする子はいなかった。 それ故に母れみりゃは気兼ねなく狩りに行くことができ、すべての子をゆっくりと育てることが出来たのだ。 母れみりゃが狩ってくるれいむやまりさを食べてゆっくりと赤ちゃんれみりゃは子れみりゃと呼ばれるまでに成長した。 子れみりゃも食欲がますます旺盛になり、母れみりゃが持ち帰る獲物では満足いかなくなってきた。 そろそろ狩りに連れて行ってもいいだろうと母れみりゃは思っていた。 日が暮れて、いつも狩りに出かける頃に母れみりゃは子れみりゃに呼びかけた。 「うー! きいてー!」 「ぅー?」 「なーに、ままぁ?」 「きょうからはみんなでかりいくー!」 突然の提案に子れみりゃ達はお互いに顔を見合わせ、一瞬の沈黙の後決断した。 「ぅー、かりいくー!」 「うー! いっぱいたーべちゃうぞー!!」 「ままとかりいくのー! ぅぁー♪」 満場一致だ。 生まれつきの捕食種であるれみりゃだ。 狩りとは憧れであったし、本能的にも狩りという行為を求めていたのだ。 母れみりゃが出かけている間に、 「いつかままとかりにいくー」 「れみりゃはいっぱいかるのー! うー!」 「うぅー! れみりゃのほうがいっぱいかるもん!」 などと語り合い、いつか来る狩りを夢見ていたぐらいだ。 子供達の熱意と期待に満ちた目を見て母れみりゃのやる気も漲ってきた。 今ならば、ドスすら狩れる気さえした。もちろん現実的に無理だが。 「うー! かりにいくー!」 「「「ぅー!!!」」」 れみりゃ家族は元気よく巣を飛び立っていった。 母れみりゃを先頭とし、子れみりゃ達が後を追う形だ。 「ゆ"うぅぅぅぅぅ!!? なんではいっでごれだのぉぉぉぉ!!?」 「ごわいよ、おがーじゃーん!!!」 まず最初の獲物は以前から目を付けていたれいむ親子だった。 このれいむ親子はおうちの入口の隠し方が下手で、暗い森の中とはいえ夜目の利くれみりゃからすれば一目瞭然だ。 そして入口の前の枝をどかして中に侵入したわけである。 母れみりゃは母れいむを最初に狙う。 子れいむを最初に狙うと母れいむが激昂して暴れだす危険があるからだ。 逆に母れいむさえ押さえれば後は子れいむや赤ちゃんれいむの群れ。 健康な子れみりゃ数匹で十分狩り尽くせる。 「ゅ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!! ずわ、な、いで…ぇっ!!」 「ながみが、なぐな、でぐぅぅ!!」 「おが、ぁ…じゃん……」 「ぅーぅー、うまうま♪」 「うあうあ♪」 「おいちー!」 「うー! うー!」 母れいむにとってそれは地獄絵図だろう。 目の前で自らの餡子を分けた子供たちが為すすべもなく捕食されていくのだ。 子れみりゃに噛みつかれた子れいむ達は皆一様に中身を吸われて皮だけになって死んでいく。 なまじ姿を遺している分だけ悲しみや絶望も多い。 中身だけ吸われたので子供達の死体は残る。 母れいむは目の前の死体を見て、愛する子供たちが死んだ事を認めざるを得ない。 中身を戻せば生き返りそうですらある綺麗な死体を、生き返らないと理解しながらも見続けさせられるのだ。 まさに悪夢。 だが頭に食い込む母れみりゃの牙による痛みが、これが夢なんかではないことを認識させ、さらに母れいむを絶望させる。 そして恐怖や絶望で染まった母れいむの餡子を一気に吸い上げるのだ。美味い。 恐怖こそが獲物の味を格段に上げる調味料であることを母れみりゃは知っているのだ。 だからこそ子れいむ達が全滅するのを見せつけた。 「ぁ"ぁ"…ゆっぐり、じだがっだ……」 「う"ー♪」 母れいむは絶望の中死んでいった。 少しずつ中身を吸い取っていったため、実にゆっくりと死んでいった。 初めての狩りは大成功に終わった。 子れみりゃ達はたくさん食べてもう満腹だ。 これなら今日はもう他のゆっくりを狩らなくても問題ないだろう。 特に子れみりゃ達にとって一番の成果は初めての狩りを成功させたという経験だ。 「うー! うー!!」 母れみりゃは上機嫌に月に向かって高らかに鳴いた。 子れみりゃ達も母に続いて威勢よく鳴き声をあげた。 迫力も何もないか細い鳴き声であったが、そこには確かな自信がこもっていた。 それかられみりゃ家族は毎晩ゆっくりを狩った。 夜が更けて森のゆっくり達が眠りについた頃にれみりゃ家族は狩りに出かける。 そして母れみりゃは今日の獲物を見つけた。 茂みの中にまりさの親子がいる。 草木に覆われていて、空中から眺めている分にはその姿を見ることは出来ない。 だが子まりさが寝てる間に転がったのか、茂みからはみ出ていたおかげで見つけることが出来た。 こんな所に潜んで寝ているところを見ると、きっとおうちを持ってない親子なのだろう。 「うー! たーべちゃうぞー!!」 「うー!!」 れみりゃ達は滑空してまりさ達の隠れている茂みへと滑空した。 ガサガサと茂みに体を突っ込んでまりさの姿を見つける。 まりさ達は目の前に危機が迫っていることに気付かずスヤスヤと眠っている。 しかしれみりゃ達が草木をかき分ける音に母まりさが目を覚ました。 目の前には笑顔で口を開ける母れみりゃの姿が。 母まりさの顔が寝ぼけ顔から不思議そうな顔、そして驚きの顔に変わり、最後は顔を一気に青ざめていく。 「れ、れみ…っ」「うー!!」「あ"あ"がががが!!?」 状況を把握して悲鳴を上げようとしたときに噛みつかれた。 他の子まりさは眠ったまま噛みつかれて中身を吸われている。 恐怖を知らずに死んでいくのはこの状況ではむしろ幸せなことだろう。 「ゅ"う"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"!! はなじでぇぇぇ!! こどもはだべでいいがらまりざだけはだすげでぇぇぇぇ!!!」 「うー! だめ!」 「い"や"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!」 こうして狩りはあっけなく終わった。 体無しれみりゃが夜行性なのは寝込みを襲うことで狩りの成功率を上げるためなのかもしれない。 また次の狩りでは巨石の割れ目に住むゆっくりを見つけた。 そのゆっくり達はもうとっくに日が暮れたというのに珍しく起きていた。 「まりさぁぁぁ! すっきりじようねぇぇぇ!!」 「いいよありすぅ! いっぱいこどもつくろうねぇぇ!!」 ありすとまりさのカップルだ。 どうやらすっきり中らしいがれみりゃにはそんなこと関係ない。 獲物が何していようとも獲物であることに変わりはない。 「うー! たーべちゃうぞー!」 「たべちゃうー!」 「うあうあー!」 黙って襲えばいいのにわざわざ宣言してから襲う辺りはゆっくりらしい。 といってもお互いに頬を擦り合わせて快楽をむさぼり合っているありすとまりさはれみりゃの接近に気付かない。 母れみりゃは発情して危険なありすを先に押さえつけた。 「なっ、なにするのよ!! ってれみりゃもがわい"い"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"い"だい"ぃ"ぃ"ぃ"!!!?」 発情ありすを押さえつけるだけではまだ危険だ。れみりゃと言えども発情ありすは脅威になる。 なので間髪入れずに中身のカスタードを吸い上げた。 「ゆ"、ぐ…なにず、るのよ"ぅ"…」 1/3ぐらい中身を吸えば元気に動くことは不可能になる。 これで後はゆっくりと食べることができる。 残るまりさも子れみりゃより二倍近く大きく、普段なら危険な相手だ。 しかし今のまりさは快感で脱力してしまっていた。 さらに子れみりゃ達が一斉に吸いつき、残る体力も奪う。 そしてありすもまりさも動けなくなった所で母れみりゃは子れみりゃに提案する。 「うー! すこしずつたべたらうまうまー!」 「ぅー、やってみるー!!」 「ちょっとずつすうー!」 「や"め"でぇぇ! はな、じでぇぇ!!」 まりさは必死でもがいて逃げようとするが、全然動けておらず、少しずつ吸われていく。 子れみりゃは一気に中身を吸い上げたいのを我慢して、人間が熱い飲み物を飲むときのようにゆっくりと吸っていく。 体の中が吸われていくまりさはとてつもない恐怖を味わうことになる。 少しずつ感覚が狂っていき、記憶が欠けていく。 産まれて初めてお母さんに挨拶したこと。 初めて友達が出来て一緒に遊んだこと。 野菜がいっぱい生えてる場所でお腹いっぱい食べたこと。 妻であるありすが何故か大怪我していた自分を介抱してくれたこと。 ありすと結婚して初めて結ばれた日のこと。 今までの幸せな記憶が一瞬浮かんで、そして消えていった。 代わりに残ったのは恐怖という感情とどこまでも深い闇だった。 「まりざっ! まりざぁぁぁぁ!!」 「うふふふふ…ふふ…ふ……」 ありすの必死な呼びかけも全てを失っていき壊れていくまりさにはもう届かない。 そして生命の維持に必要な分の餡子を失ったまりさは奇妙な笑い声すら出さなくなり、ただの饅頭と化した。 「まりざぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 「ぅー! おいちかったー!」 「うまうま♪」 ありすの悲痛な叫びなど聞こえていないのか、子れみりゃ達は吸うごとに美味しくなっていったまりさの味に満足の様子だ。 これは恐怖を与えれば美味しくなるということを教えるための教育でもあった。 子れみりゃ達はまだ獲物は何か分からないけど美味しくなるという程度の認識しか持っていないが。 「よぐも、よぐもまりざをぉぉぉ!!!」 「うー! たーべちゃうー!!」 後は母れみりゃが存分に恐怖を味わったであろうありすを一気に吸い上げた。 ただひとつ、母れみりゃの誤算としてはありすが感じていたのは恐怖よりも怒りの感情が強かったことか。 おかげで粘度の高くて若干苦いカスタードを食べる羽目になってしまった。 それさえ除けばこの狩りも成功だった。 しかし子れみりゃは一匹のまりさを分け合って食べたため満腹ではなく、 その日のうちに他のゆっくりを狩ることになったが。 そのまた次の狩りで見つけた獲物は大物だった。 れみりゃ家族の巣よりも広いおうちの中に巨大なれいむがいた。 母れみりゃよりもずっと大きく、1mほどもあった。 頭には複数本の太い茎と、その先からはまだ目覚めていない赤ちゃんが実っている。 もう片方の親のまりさはおうちの入口にいたので早速食べさせてもらった。 何かを守ってるような感じであったが、まさかこれほど大きな獲物を隠していたとは。 「うー! たーべちゃうぞー!」 「ぅぅー! いっぱいはえててどれからたべるかこまるー!」 「やめてね! ゆっくりできないれみりゃはさっさとでてってね!!」 「うー? やだ。たべるー!!」 「ぅー、ぅー、ぅあぅあ!!」 「こ、こないでね! れいむたちはまずいれいむだよ! あかちゃんもおいしくないよ!! だからやめてね!!」 しかしそんな事を言われて帰る捕食者などいない。 何せこれほど大きく、さらにたくさんの小さい獲物を生やしている個体は初めて狩る。 捕食者としてこれほど心昂る獲物はなかなか見つけられるものではない。 「や、やめてね!! あかちゃんだけはやめてぇぇぇぇぇ!!!」 しかしこのれいむ、まったく動こうとしない。 これは動くつもりがないのではなく動けないのだ。頭に生えた太い茎が重過ぎて最初から動こうにも動けないのだ。 だからこそまりさに食事や門番などの雑用をすべてまかせていた。 だが自分を守ってくれるはずのまりさはもういない。 「うー! ちっちゃいのからたべるー!」 「ぅー! おいしそー!」 「やめてっ! れいむはどうなってもいいからあかちゃんだけはぁああ"あ"あ"あ"あ"あ"!!! 「ちぅちぅ、しあわせ、うー!!」 「なかみすくないけどおいちー!!」 「うまうま、うー♪」 母れみりゃも子れみりゃも巨大れいむが実らせた多数の赤ちゃん達を手当たり次第に吸っていく。 次々と赤ちゃんれいむと赤ちゃんまりさが産声を上げる前に皮だけの死体に化していった。 「やめでぇぇぇぇ!! もうあがじゃんをごろざないでぇぇぇぇ!!!」 母れいむは頭上で起きている惨劇に泣いてやめてくれと懇願することしかできなかった。 だがそれに対するれみりゃ家族の返答は赤ちゃんの味に対する感想だった。 「うー! おいしー!」 「あかちゃんうまうま♪」 「まだまだいっぱいあるー!!」 「いっぱいたべるよ、うー!!」 「ゆ"ぅ"ぁ"あ"あ"!! なんでごんなごどずるのぉぉ!!」 「だってれいむはれみりゃのごはんー♪」 「だからたべられるのはあたりまえー、うー♪」 「ぞんなのっでないよ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"!!!」 そうして、れみりゃは泣き叫ぶれいむとの会話を楽しみながらほぼ半数の赤ちゃんゆっくりを吸い尽くした。 さすがにもう満腹で食べれなかった。 「うー、またあしたもくるー!」 「またあしたもよろしくだよー!」 「あしたもたーべちゃうぞー!!」 「ゅ"あ"あ"…」 そんな事を言いながら去っていくれみりゃ家族を力ない瞳で見送るれいむはもう生きた心地がしなかった。 自分は直接傷つけられていないが、死んだまりさと死んだ赤ちゃん達の数だけ心を切り裂かれたような気分だった。 「はやく、うまれてねあかちゃん…」 巨大れいむはまだ目覚めない赤ちゃん達にそう話しかけた。 次の夜までに赤ちゃんが産まれれば逃がすことも可能なのだ。そうなれば軽くなる自分も逃げられるかも知れない。 だが赤ちゃんゆっくりが茎から離れるのは最悪のタイミングとなった。 そして次の夜。 「うー、うー、いっぱいうまうまー♪」 「やめでぇぇぇぇぇ!! せめでこれいじょうはごろざないでぇぇぇぇ!!!」 結局ほとんどの赤ちゃんはお母さんを見ることも、地に触れることもないまま物言わぬ皮と化してしまった。 残る赤ちゃんは数匹。 その赤ちゃん達にも子れみりゃの牙が突き刺さろうとしたところで赤ちゃんは茎から離れた。 「ゆっ!?」 巨大れいむは赤ちゃんゆっくりが目の前に落ちたことで泣きやんで心は期待に満ちた。 目の前の赤ちゃん達はゆっくりと目を開いていく。 そして目が合うと、 「ゆっくりちていっちぇね!!」 「ゆっきゅりしていっちぇね!!」 「おかーしゃん、ゆっくりしていっってね!!」 産まれて初めて母である巨大れいむに向けて挨拶した。 「ゆっくり、していってねぇぇ…」 辛いことはいっぱいあったけど可愛い赤ちゃんが産まれた。 巨大れいむは感動して涙した。 今がどんな状況であるかを忘れて。 「うー!」 「ゅ? おねーちゃんもゆっぎゅべぇっ!?」 地面に落ちた赤ちゃんをれみりゃが捕らえたのである。 他の赤ちゃん達も何が何だか分からないまま捕まって中身を奪われてしまう。 この世に生を受けて数秒。 それがこの赤ちゃんゆっくりの生涯だった。 「…??」 巨大れいむは目の前で何が起きたのか分かりたくなかった。 だがここまで巨大に育つほどのゆっくりの知能では現実逃避したくでも出来なかった。 分からない振りをしても分かってしまう。 可愛くてゆっくりしている赤ちゃんは目の前で食べられたのだ。 「ゆぅぅぅぅぅぅぁぁあああぐぐぅぅうぁぁあああ!!!!!」 「う、うー?」 「うぅぅ!?」 「ぅあー、ごわいのがいるー!!」 れみりゃすら怯えさせるほどの咆哮。 悲しみと怒りの篭った空気を震わせる叫びだ。 つぶしてやる。 あかちゃんたちのふくしゅうをしてやる。 巨大れいむは手始めに目の前の子れみりゃ達を潰す。 そして母れみりゃに見せつけてやるのだ。 そして、そして… だがしかし、実行には移せなかった。 いくら気持ちが昂ろうとも重い自分の体を動かすほどの力を出せなかった。 地を這うばかりで跳ねることも出来ず、目の前の子れみりゃを潰すなんて夢のまた夢。 一瞬怯えたれみりゃ達も巨大れいむがやっぱり動けないことに気づくと巨大れいむへと襲いかかった。 「うー! たーべちゃうぞー!!!」 「こわがらせたばつー!!」 「ぁ、ぁぁ……」 憎しみの炎も一瞬で鎮火し、巨大れいむの心は恐怖に塗り替えられていった。 それに伴って餡子の味がれみりゃの大好きな恐怖に染まった味になっていく。 それこそがれみりゃの求めていたものだ。 れみりゃ達は巨大れいむに群がって思い思いの場所から餡子を吸い上げていった。 「ゆぐうっぃぃおああぁぁっぁええええ!!!!」 体の至る所から体の中身を吸い上げられる痛みに、巨大れいむは白眼を向いて体を痙攣させる。 痛みに対する叫びももはや言葉になっておらず、声帯を滅茶苦茶に動かした結果の音となっていた。 れみりゃ達の食欲は凄まじく、ものの10分ほどで巨大れいむは死に瀕していた。 「ごめん、ね。あがじゃん…てんごくで、ゆっぐり……じよ……ぅ」 巨大れいむはその言葉を最後に生涯の幕を閉じさせられた。 それかられみりゃ家族は複数回の狩りを成功させた。 子れみりゃ達は数々の経験の中で成長し、一人前の捕食者と言えよう。 独り立ちの日も近いのかもしれない。 今日の狩りを終えたら子供達に独り立ちさせよう。 母れみりゃはそう決意して子供たちとの最後の狩りに向かうことにした。 だが、巣を出ようとしたときに思わぬ来客がれみりゃ家族を襲うことになる。 「ゆっくりしね!!」 「ゆっくりちね!」 それはゆっくりふらんの家族だった。それも体無しの。 その天敵の姿を見てれみりゃ達は震えあがった。 「うー! みんなにげてー!」 「にげるー!」 「うー!!」 「にがさいないよ! ゆっくりしね!!」 「ゆっくりちね!」「ゆっくりちねぇ!!」 ふらんは大口を開け、そこから人間のような腕を突きだしてれみりゃを殴りつけた。 どういう体内構造をしているのか。 とにかくこの喉から出る手がふらんの武器だった。 「う"あ"ー! う"あ"ー!」 「ぅ"ー! い"だ"い"ー」 ふらんの口から飛び出た握りこぶしがれみりゃの顔にめり込み、 れみりゃは今まで感じることのない痛みに泣き叫びながら地面を転がった。 そんなれみりゃにふらんは追撃をかける。 「しね! ゆっくりしね!!」 「ちねちね!」 「しねしねしんじゃえ!!」 「う"あ"ー! もうやめでー!!」 「ま"ま"ー!! だずげでー!!」 子れみりゃは子ふらんに幾度も殴られながら母に助けを求めるが、 母れみりゃも同じように動く間も与えられずに殴られて動けない。 ふらんの狩りはれみりゃとは違い、食事がメインではない。 「ゆっくりしね」と言っているもののふらんの求めるものは獲物が苦しむ姿だった。 だからふらんはれみりゃを殺さずに殴る。さらに殴る。もっと殴る。まだ殴る。 「う"ぅ"っ! う"ぁ"! やべっ、でぇ!!」 「ゆっくりしね! ゆっくりしね!!」 「ぅ"あ"ーーー!!」 何度も殴られた皮は伸びて中身の色が薄らと見えている。 羽も破けてもう飛ぶことは出来ないだろう。 母れみりゃがそれなら子れみりゃはもっと悲惨だった。 相手が加減を知らない子ふらんだったのもあるが、すでに皮は破れて中身が辺りに飛び散っていた。 大きく見開いた瞳は涙を流しながら空を見ていた。 あの様子ではもう長くは持たないだろう。 なんでこんなことになったのだろう。 子育ては間違いなく成功していたし、独り立ちした後も立派な捕食者として夜空を駆けたはずなのに。 なのになんでこんなに無残な姿になって地面に転がっているのか。 「う"ぅ"ー!!」 がんばって育てた子を目の前で崩されていく。 母れみりゃにとってこれほど悔しいことなかった。 理不尽だと母れみりゃは怒りも感じていた。 しかしこれはれみりゃ家族が他のゆっくりに対する狩りと同じなのだ。 弱い者は強い者の糧となり、強い者はさらに強い者の糧になる。 単純により強い者に狩られただけなのだ。 ゆっくりの場合は食べるだけではなく苦しませるという行為が増えるだけのこと。 子れみりゃの苦しみは死という形で終わったが、母れみりゃはまだまだ苦しみの未来が待っている。 ふらんは自分の巣に獲物を枝など棒状の物で突き刺して保管する性質がある。 母れみりゃがふらん達に連れていかれた先はまさに地獄だった。 絶対者であるふらん家族からはれみりゃもれいむもまりさも全て同列として扱われ、同じようにいたぶられた。 たまに子ふらんが加減を間違えて"運良く"死ぬことが出来たゆっくりもいた。 だが再生力の高いれみりゃはいつまでも運良く殺されることはなかった。 「う"ー…たべ、てー……」 「ゆっくりしね!!」 「うぎゃっ」 殺してほしいと願い出ても答えは拳で返ってくるだけだった。 子を失った母れみりゃはすでに生きる気力は無かったが生かされ続けた。 ああせめて後一日。もう一日早く子を独り立ちさせていれば少なくとも子供達は無事だったのに。 我が子恋しさで独り立ちを遅らせてきたことを後悔した。 もし独り立ちさせていれば、子供達の雄姿を想像することでこの苦しみも少しは緩和しただろう。 しかし現実に子れみりゃは目の前で死んだ。 いくら子の雄姿を想像しようにも「もし〜ならば」とifの空しい妄想でしかなく、 悔やまれて強い苦しみとなって母れみりゃの心を締め上げた。 考えれば考えるほど苦しい。 だからこそ痛みで他の辛い事を忘れられるふらんの暴力の時間が、 母れみりゃの心の安らぎとなるのにそう時間はかからなかった。 終 by ゆっくりしたい人 そして母れみりゃが転生したのがドMてんこ。 [今までに書いたの] ゆっくりいじめ系43 ゆっくり家族の引っ越し 虐 制 家 共 ゆっくりいじめ系49 ゆっくりとのワンダフルライフ 虐 無 外 ゆっくりいじめ系105 加工所職員のストレス解消法 虐 無 ゆっくりいじめ系116 懐かし玩具とゆっくり 制 無 ゆっくりいじめ系119 ギロチンとゆっくり 虐 家 ゆっくりいじめ系120 マッサージチェアとゆっくり 虐 性 道 無 ゆっくりいじめ系169 Ten little Yukkuri 虐 家 ゆっくりいじめ系173 Ten little Yukkuri後日談 虐 家 性 道 ゆっくりいじめ系186 犯人は子れいむ 制 家 無 萃香×ゆっくり系1 子鬼とゆっくり 制 衣玖×ゆっくり系1 衣玖さんとゆっくり 虐 そ その他 ゆっくり草原観察 そ 性 その他 ごみ箱ゆっくり そ 道 ゆっくりいじめ系217 整地ゆっくり 虐 家 無 ゆっくりれみりゃ系いじめ19 れみりゃと亀さん 虐 性 無 ゆっくりいじめ系267 愛の劇場 -背徳の饅頭- そ 性 無 ゆっくりいじめ系275 妖怪とゆっくり 虐 そ 家 ゆっくりいじめ系313 ゆっくり家族とエターナルフォースブリザード 制 家 無 ゆっくりいじめ系329 都会派と甘い罠 虐 性 無 衣玖×ゆっくり系2 ゆっくりてんこ大虐殺 虐 家 捕 ゆっくりいじめ系374 親の心子知らず、子の心親知らず そ 性 家 無 ゆっくりいじめ系380 公衆便所ゆっくり ゆっくりいじめ系418 大乱交!ゆっくりファミリー 虐 性 無 ゆっくりいじめ系424 ゆっくりの歌 虐 家 無 ゆっくりいじめ系459 色つきゆっくりの結末 虐 無 ゆっくりいじめ系493 ゆっくりペットショップ 制 無 ゆっくりいじめ系515 強姦まりさの敗北 ゆっくりいじめ系542 赤ちゃんゆっくりの冒険-前- そ 環 家 性 捕 ゆっくりいじめ系543 赤ちゃんゆっくりの冒険-後- そ 環 家 性 捕 ゆっくりいじめ系618 ゆっくり家族のある夏の日 虐 環 家 ゆっくりいじめ系729 灰色の檻の中で 虐 環 家 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/684.html
※妄想シーンがあります ※お兄さんがキモく、ウザくなります ※ゆっくりが木から生えます 「ゆっくりが実る木」 ある家の玄関に種が入っている袋が落ちていた。 「うん?」 何じゃこりゃと袋を拾い上げるお兄さん。 すると種のほかに紙が置いてあった。 「この種を植えてください 追伸 おなかがすいているのであればこの木から育った実を食べてください」 それしか書いてなかった。 「へぇ・・・ なんかの果物か? ちょうどいい、腹も減ってるし、金もないから、植えてみるか。」 早速中庭に種を植える。 水とか肥料はバッチリだ。 「へへ、そう簡単にならないのは知ってんだよ。 ま、気長に待ちますか。」 実はこの男、前に木を育てたのだが一ヶ月足らずで駄目になってしまった経験がある。 そんなことは関係ないか。と思い家の中に入る。 そして夜。 何か変な音がした。 「何だ?ゆっくりが忍び込んできたか? いや、違う。ゆっくりがこんな時間帯にくるはずがない。」 なんだってんだよー、ったく と思った後、外を見つめた。 すると植えたはずの木があっという間に育っているではないか! 「な・・・なんじゃこりゃアアアアあアアアアあアアアアアアアアアアアアアアあアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」 しかも立派に育っている。 「やばいってこれ。夢だよ、夢だって、そうさ!いつだってッ!!」 とあわてて家の中に戻り 布団に飛び込む 「だからお休みー」 布団を再びかぶり眠りにつく。 で、翌日。 ぱっと目を覚ました俺は中庭を覗いた。 すると目の前にあったのは・・・ やはり立派な木だった。 「何で夢じゃないのおおおおおおおおお!!!」 ゆっくりのような悲鳴を上げたお兄さん。 さらによく見るともう実がなっている。 「はぇぇ・・・はぇぇよぉ・・・」 この木の成長振りにびびるお兄さん。 よく見ると、その実はどこかで見たような気がする形だった。 「なんかこうウザい感じがするな・・・」 はぁーと、溜め息をした次の瞬間。ぷちりという音がした。 「ん?何の音だ?木の裏側っぽいな、見てみるか。」 と覗くと、黒い髪に赤色リボン。これってまさか・・・ 「ゆっきゅりちていっちぇにぇ!」 一口サイズの小さなゆっくりれいむだ。 「さっきまでいなかったはずのれいむがなぜここに・・・ まさか!」 お兄さんは木の実を見る。 よく見ると、ほかの木の実には黒い帽子、カチューシャ、猫耳帽子、ナイトキャップなどがついている。 これでもう明らかになった。 この木はゆっくりが実る木。 「なんてこった。 俺は大変なものを・・・ あ。」 お兄さんは懐に合った紙を取り出した。 『この種を植えてください 追伸 おなかがすいているのであればこの木から育った実を食べてください』 と書いてあった。 食っていいから大丈夫だよなと思った俺はまりさと思われる実に手を伸ばす。 「よし・・・」 と実をくいっと引っ張った。 すると実は簡単に取れた。 まりさは悲鳴を上げることもなく絶命した。 次に帽子をぽいっと捨てる。 「ゆぅ~にゃにしょれぇ?おいちいにょ?」 と木の実から生まれたれいむがたずねてくる。(以下実れいむ 実まりさなど) 「ん~どだろ。」 ぽいっと口の中へ放り込む。 味はいまいち まだ成長が未発達のせいかそんなにおいしくなかった。 「これ以上増えてもらってはこまるな・・・ 何かいい策はないもんか・・・」 と頭を抱え悩みこむ。 するとお兄さんの家の近くから声がした。 よく見ると一人のお兄さんがれいむとまりさを籠につめ歩いているところだった。 「何してるんですか?」 と問いかけると、お兄さんは苦笑し。 「お前知らないのか。 こいつらを加工所に売り飛ばすんだよ。 そうすりゃ金になる。」 「かごうじょいやあああああああああああああああああ!!」 加工所という単語を聞き暴れるれいむとまりさ 「るっせーな、今楽にしてやるから覚悟しとけ。」 なんてやり取りの後お兄さんはすたこらさっさと逃げていった。 サイドビジネスの予感。 お兄さんは将来の自分を想像した後、とんでもないことを考えてしまった。 「いや、待てよ。 ぽんぽーんと連れて行ったら怪しいって思われて家宅捜索されるんじゃ!?」 創造というよりモロ妄想である サイドビジネスはあきらめた。 金を渡す加工所の気持ちも少しわかった気がする。 「そうだ!木!」 俺はあわてて庭の中へ。 すると実がぽろぽろ落ちてきている。 そしてお兄さんのほうを向いて 「「「「「「「「「「ゆっきゅりちていっちぇにぇ!」」」」」」」」」」 オウ、ノーもう生まれてる。 しかも十匹近く。 でも、こいつらを飼うわけにはいかない 野生に離してもれみりゃが現れるだけ。 どーすんのよ。 殺しまくってストレスを処理しても ぽんぽん増えるやつだから飽き飽きになるだろう。 なので。 数週間後。どこかのマンション トントンとドアのノック音がする。 「うるせーなぁー朝から。つーかチャイムがあるからそれ押せよ。 どんだけレトロな人間だ?お前。」 「すまないなぁ・・・お前が一流の虐待お兄さんとして折り入って頼みがあるんだ。」 「はぁ?」 「友達のよしみってことで・・・ こいつら全部殺してもかまわないぞ」 と差し出されたのは大型サイズの籠にゆっくりたちが無造作に押し込まれている。 「んな!何匹いるんだよ!こいつら」 「んー、50匹くらいかな。」 「キャッホオオオオオオオオオオオオオオオオオオウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!」 友達が歓喜の声を上げる。 「まさかこんなにゆっくりを大虐殺する日が来るとは!!」・・・と。 「あ、こいつら5000円な。 あと前に貸した10000円返せ。 それとこのことは誰にも言うな。」 すると友達はマッハの速さで財布を持ってきて。 15000円を渡した後、強くドアを閉めた。 「・・・いよっし!」 とお兄さんはルンルンと笑顔で帰った。 つまり加工所ではなく友達に売り飛ばせばいい。 秘密にさせておけば家宅捜索なんてないんだぜ!(モロ妄想です) そんな簡単なことに早く気づかなかったんだろ。 なんて思いお兄さんは家に帰る。 そして家に帰り木の本へ戻るお兄さん。 実ゆっくりたちのお帰りコールがあったので適当に返事をし木の本へ行く 「やっほ~ぅ。わがいとしのきよぉ~ かえったぞぉ~」 とでれでれと戻ってみると新しい実が実りつつあった。 「おお、金が実る。金が実る。」 お兄さんは次から次へと実を確認しました。 「おお、今日はちぇん・・・みょん・・・ おお、れみりゃだ。 フランまで。 むふふ・・・ お兄さんはうれしいどぉ~♪」 思わずれみりゃの真似をしたお兄さん さらには踊りまで真似する始末。 「うっうー♪うあ♪う・・・うん?」 お兄さんが何かに気がついた。 見たこともない実がはえていたのだ。 すると近くにいた実ちぇんが現れ実を見るなり 「ら・・・らんしゃまあああああああああああああああ!!」 「・・・は?」 「らんしゃまだ!まちがいないよ-わかるよー」 「なにいってんだここにらんがいるわけ・・・」 といい木の実を見ると 確かにいた。 らんがいた。 他にもゆゆことか、えーりん、ゆかりとかも生えていた。 「てかえーりんがここから生まれてもいいのか!?」 なんてお兄さんは思っていたがそれはどうでもいいとして。 まさに希少種のラッシュ。 売れば相当の金額になるだろう。 あと、どうでもいいができればゆゆこは早く生まれてきてほしい お兄さんのほしいゆっくりランキングナンバーワンだからだ。 お兄さんはルンルンとしていた。 まさかあの木からゆゆこが生まれてくるとはと。 翌日には生まれてくるんだ。 楽しみだな・・・ そして翌日。 お兄さんはウキウキしていた。 早くゆゆこうまれねーかな。 その隣にはちぇんがいた。 早くらんしゃま生まれないかな。 お互いはそんなことを考えていた。 すると実がゆれる。 ついに・・・ついに・・・ ゆゆこが(らんしゃま)が生まれるんだ! 実がぽとりと落ちる。 生まれてきたのは・・・ 「どうも、ゆっくりしていってください わたしはきよくただしい きめぇまるです」 きめぇ丸だった。 場の空気が凍りつく。 ついでにきめぇまるは生まれてきてから言語能力が発達しており生まれたにもかかわらず成体ゆっくりに近いような話方をする。 「なんでらんしゃまがうまれないのおおおおおおおお!?わからないよおおおおおおおおお!?」 ちぇんが半狂乱になっている。 「大丈夫だ!落ち着けちぇん!次こそはらんが生まれるって!多分!!」 「ゆ・・・そうだねーおちつくよー」 (さぁこい!ゆゆこ!!生まれたらお兄さんとゆっくりしようね!) お兄さんはそう思い妄想を開始した。 それはお花畑じゃなくてゆっくりたちのゆっくりプレイス 俺はゆゆこと手(?)を取りながら嬉しく虐待をしていた。 「あはははははははは・・・」 「こぼねー」 ゆっくりたちを踏みつけ、蹴飛ばす俺。 ゆっくりたちを容赦なく食らいまくるゆゆこ まさに俺の人生薔薇色! かもぉーん!ゆゆこ!! しかし、木に変化が起きた。 木が見る見ると枯れ、木が朽ち果ててしまったのだ。 当然実は栄養を受け取ることができなくなり黒ずんでしまった。 らんも、ゆゆこも。 「「うっ、うわああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 すると玄関近くにチャイムの音が 「はい・・・」 それは郵便局の人だった。 「いたいた。実はあなたにこれを渡すように頼まれまして。では。」 一通の手紙を渡した後、郵便局の人はバイクにまたがり去っていった。 その手紙には 「遅れてすいませんでした。 この木はゆっくりを実らす木ですが 一ヶ月たつとかれてしまいます。 お手数をかけすみませんでした。」 と書いてあった。 それを見たお兄さんは 「なんてこったい。俺のゆゆこがあああああああああああああああああああああああ!!」 ちぇんはもう息もしていないらんに泣き縋る。 「うわああああああああん!らんしゃまあああああああああああ!ゆっくりしてええええええええ!わからないよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」 お兄さんはその後怒りに身を任せ手紙を力いっぱいに破り捨てた後 、枯れ木などに八つ当たりをはじめ。 最後、暴れすぎたせいか意識がブラックアウトする。 「・・・はぁっ!!」 俺はがばりと起き上がった。 「な、・・・なんだ。」 お兄さんは起き上がり庭を覗く。 気はない、ゆっくりたちの死体もないし、ちぇんもいない。 まさか・・・これは 「夢オチかよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 あとがき 最後は夢オチでした。 ゆっくりの出産方法に茎による植物性出産を考え 木からから生まれたらどうなるだろうかと考え作りました。 夢じゃなかったらどうなることかと俺は思う。 byさすらいの名無し 過去作品 いじめ系2850 ゆっくり油火踊り祭 いじめ系2889 ゆっくりべんじゃー いじめ系2932 すぃー吶喊 いじめ小ネタ542 ゆっくりジェットコースター いじめ小ネタ545 ゆっくりボール いじめ小ネタ546 ゆっくり太郎 いじめ小ネタ553 ゆっくりできない川さん いじめ小ネタ562 ゆっくり草野球 いじめ小ネタ567 ゆっくり瞬殺されるよ! いじめ小ネタ573 金バッチがほしいよ! このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1804.html
めーリンガル 9KB 虐待-普通 愛で ギャグ 小ネタ 飼いゆ ゲス ドスまりさ 希少種 ペットショップ 現代 初の純粋な(?)愛でに挑戦です。 めーリンガルという物が販売された。 これはめーりんの様に喋れないゆっくりが何を言っているのか解るという物だ。 喋れないから良いんだ、という意見もあるだろうが、 めーりんを飼っている俺としては、何を喋っているのか興味がある。 そこで早速これを購入、めーりんに使ってみることにした。 めーりんの場合 「じゃおん!」(おはよう!) 「じゃおじゃおぅ」(まだ少し眠いよ) 「じゃおぉぅ?」(ご飯を食べたら一緒にお昼ねしてくれる?) ………これは想像以上の破壊力だ。 めーりん好きの俺にとっては、今世紀最大の発明といっても良いだろう。 早速友人を巻き込んで「めーリンガル」で遊ぶ事にしよう。 みょんの場合 友人が遊びに来るまで暇なのでもう一匹の飼ゆ、みょんにも使ってみる事にする。 「めーリンガル」は様々な種類のゆっくりにも対応している。 普段、卑猥な言葉しか喋らないみょんだが、いったい何を言っているんだろう? 「ちーんぽ!」(お兄さんだ!) 「おまえちんこでかっ!」(今日はお休みなの?) 「えろほん、きんたま、しこるすきー!!」(ご飯食べたら、遊んでね!) 意外と普通のことを喋っているんだな……… 金バッチの場合 友人が金バッチれいむを連れてきた、通常のゆっくりはどういう反応になるのか興味があったからだ。 このれいむは流石金バッチといった感じの優良ゆっくりだ。友人にも俺にも懐いている。 さあ、喋れるゆっくりにはどういう反応があるのか…? 「ゆゆっ!おにいさんこんにちは!おひさしぶりだね!」(またこいつか、もう顔も見飽きた) 「めーりんもこんちにわ!ゆっくりしていってね!」(くずのめーりんだよ!ゆっくりできないよ!) 「じゃおおん!」(ゆっくりしていってね!) 「おにいさん、れいむにきをつかわなくていいよ!ゆっくりしていってね!」(何してる、さっさとあまあま持って来い!) 「ゆゆっ!どうしたのおにいさん?」(アホ面みせるな、さっさと動け) 「………」 「………」 「…お前のれいむって実はゲスか?金ゲスなのか?」 「…そんな…はずはない…と思うけど…」 「でかまらほうけい?」(どうしたの、お兄さん?) 「ゆっ!みょん、ゆっくりしていってね」(ちんぽしか喋れない、無能ゆっくりが来たよ!) 「ちーんぽ!」(ゆっくりしていってね!) 「………」 「………」 「……お前、加工所行き決定な!」 「どおしてそんなこというのぉぉぉぉぉぉぉ!!」(なんだと!くそじじい!) ゲスの場合 「…まあ、そう落ち込むなよ」 「………」 とりあえず、ゲス容疑が掛かけられたれいむはケースに閉じ込められている。 いろいろ騒いでいるが、まあ気にしないで置く。 「まあ、一応あれも用意してあるんだが…」 「……せっかくだから、俺のれいむと比較してみるか」 「はなすんだぜぇぇ!!このくそにんげん!」(放してね、人間さん!) 「どうしてれいむが、かこうじょいきなのぉぉぉ!」(くず人間、れいむを敬え!) 「………なんだこれ?」 一応野良ゲスも用意しておいたんだが…… この機械、壊れているのか? だが、めーりんやみょんの会話がちゃんと聞けたし… 翻訳機能がおかしいのか? 「ぶれいなくそにんげんだぜ!まりささまにきやすくさわるんじゃないんだぜ!」 (まりさは弱いからすぐ怪我をしちゃうんだよ、あんまり強く持たないでね) 「ゆ!このまりさはなに?のらなの?のらはゆっくりできないよ」(薄汚い野良だね、ゆっくり死ね!) 「………」 「……やっぱりお前、加工所行き決定な!」 「どぼじでぇぇ?!」(なぜだ!) 野生の場合 「めーリンガル」の更なる機能を確かめるため俺達は近くの山に向かった。 話ではこの辺りにドスの居る群れがあるらしい。 善良な群れのようで、人里には降りてこないこと、畑に侵入しないことなどを約束したそうだ。 ちなみに金れいむは少し痛い目にあわせたら、ゲスの本性を現した。 とりあえず、野良まりさと一緒に加工所に送っておいた。 「たしか、このあたりなんだが…」 「ゆゆっ!にんげんさんこんにちは!どうしたの?」 「この辺りにドスの群れがあるだろ?案内してくれ」 「ゆぅ…なんのごようなの?」 「大した事じゃないんだ、危害も加えるつもりもないし」 「ゆん!わかったよ、案内するよ」 「めーリンガル」を使っておけば良かったと思いつつ、群れに案内してもらう。 「ゆ!にんげんさんこんにちは!どすになにかごよう?」(こんにちは、にんげんさん!) 「こんにちは………ふーむ、普通の反応だな」 「やっぱりこの機械が正しいのか?」 「むきゅ!どす、にんげんさん、どうしたの?」(嫌な奴らが居るわ) 「………」 「…ドス、このぱちゅりーは?」 「このぱちゅりーはどすのほさだよ、おしごとをてつだってもらっているんだよ」 (このぱちゅりーは、ドスの為に働いてくれるんだよ優しいよ) 「むきゅ、てつだっているってほどでもないわ」(ちゃんと褒めてくれ) 「………ドス、ちょっとこっちに」 「ゆ?どうしたの?」(どき!何かな?) 「むきゅ?!」(胡散臭い人間さんね) 俺達とドスは「めーリンガル」を使って、群れのゲス因子を排除した。 ドスも初めは信用しなかったが、何回か使っていく内に思い当たる節があったのだろう。 機械の性能を理解し、協力してくれた。 なお、ゲス因子の見つかったゆっくりは俺達で引き取った。 知り合いの鬼威参にでも渡しておくつもりだ。 「ゆぐぅ!ここからだしてね」(ここから出せ!くそ人間!) 「とかいはじゃないわぁぁぁ!」(ドサクサにまぎれてすっきり出来るわぁぁぁ!) 「むきゅ!どす!これはどういうこと?」(群れをのっとる計画がばれたのかしら?) 「だせぇぇ!まりさはげすじゃないんだぜぇぇ!!」(なぜばれた?) ペットショップの場合 「めーリンガル」の効果に気を良くした俺達は、今度は町のペットショップに向かうことにした。 ゆっくり専門ではないが、多くのゆっくりを扱っている。 たまに胴付の入荷もあるようで、ゆっくり好きな人間も虐待好きな人間も愛用しているほどだ。 「いらしゃいま…何だお前らか」 「ちゃんと仕事しろよ」 「で、何の様だ?」 「実はな、この前買った……」 ここの店員は俺達の仲間でどちらかといえば、鬼威参と呼ばれてもおかしくない人間だ。 ただ、虐待対象はゲスだけのようなので、ペットショップでも働けている。 「そんなに高性能なのか?面白そうだから俺もついて回る」 「まったく、まじめに仕事しろよ」 「いいじゃないか、…店内をご案内します、お客様……これでいいだろ?」 「まあ、なんでもいいけどな」 「こちらがゆっくりコーナーで御座います。どうぞごゆっくり」 「つまらんギャクだな」 「うるせーな、年寄りにはうけるぞ」 そんなやり取りをしながら、「めーリンガル」を取り出し、売り物のゆっくりに使ってみる。 「ゆゆっ!にんげんさん、ゆっくりしていってね」(人間さんこんにちは!) 「にんげんさんはゆっくりできるね!」(お世辞でもいっておけばいいや) 「まりさはにんげんさんをゆっくりさせてあげられるよ」(はやくゆっくりさせろ) 「じゃおじゃーお」(お昼寝したいよ) 「にんげんさんはいいひとなんだね、わかるよー」(人間さん??) 「まりさはまりさだよ!よろしくね!」(にんげんさんとあそびたいよ) 「おにーしゃんゆっきゅりできりゅひちょ?」(ちょっとこわいよ) ペットショップだけあって優良な個体が多いが、反面上位バッチ付でもゲスっぽいものも居る。 まあ所詮ゆっくりといった処だろう。 「めーリンガル」の性能は想像以上だった。 これはあとで知った話だが、元は加工所がゆっくりの心理を知るために開発したらしい。 それが喋れないゆっくりに使ってみたところ効果があったようだ。 「まあ、ざっとこんな所だな」 「すごいもんだな、でもこれを持っていると迂闊にバッチ付を買えないな」 「まあ、元は喋れないゆっくり用だし、いいんじゃないのか?」 「実際喋れないゆっくりはその方がいいって事で買われていることが多いし、お前達のような使い方が特殊だろう。」 「あーそうだ、先週胴付が入荷したんだが……使ってみるか?」 胴付の場合 「先週入荷されたうどんげだ、喋らないから丁度良いかもね」 「ゼロがいっぱい………誰が買うんだよ…」 「さあ?だから売れ残ってるんだろ?」 「ではさっそく……」 『にこっ』(人間さんこんにちは!) 「「「おぉ!」」」 『きょろきょろ』(店員さんと……しらないおにいさんだね) 「かしこいな」 『じー』(ずっと一人だから、人間さんが来てくれて嬉しいよ) 「「「!?」」」 『じーーー』(遊んでくれたら嬉しいな…) 「「「な、なんだってぇぇぇ!」」」 『うるうる』(もう一人ぼっちは嫌だよ…) 「「「……………」」」 「すみません、これください!」 「ちょwてめ!うどんげはおれんのだ!!」 「お前にはめーりんがいるだろ?!うどんげは俺が買う!!!」 「店員はひっこんでろ!それにお前は鬼威参じゃないか!うどんげは俺が幸せにする!!」 「うっせー!うどんげは別だ!おれが責任もって面倒見る!!」 「貧乏人は引っ込んでろ!俺が買う!借金してでも買う!!!!」 「てめ…この…」 「おら…あきらめ…」 「く…おのれ…」 『おろおろ』(喧嘩はやめてー) 俺は醜い争いにやぶれ、家に帰ることになった。 結局うどんげは金ゲスれいむの元飼い主が「めーリンガル」とセットでお持ち帰った。 …まさか本当に借金してまで買うとは………まあ、俺も欲しかったんだか… 「じゃーおう?」(どうしたの?お兄さん?) 「じゃおじゃお?」(元気ないみたいだよ?) 「じゃおおん!」(めーりんがなぐさめてあげるね!) 「…………」 「めーりん!浮気しそうになってすまなかったぁぁぁぁぁ!!」 「じゃお?!」(?!どうしたのおにいさん?) 「どーていおとこ、びっくぺーす」(めでたし、めでたし?) どうしてもこれは単品にしておきたかったので短めですが投稿します 「めーリンガル」をほかの作品で使いたかったので 飽きられてなければ、ムシゴロウ王国の続編でも書いてみようと思います。 徒然あき 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 819 ムシゴロウ王国 ふたば系ゆっくりいじめ 826 ムシゴロウ王国2 ふたば系ゆっくりいじめ 828 ムシゴロウ王国3 ふたば系ゆっくりいじめ 831 ムシゴロウ王国~王国の仲間達~ ふたば系ゆっくりいじめ 835 罰ゲーム ふたば系ゆっくりいじめ 836 ショート ふたば系ゆっくりいじめ 841 ゆんセルク ふたば系ゆっくりいじめ 842 ハイテンション ふたば系ゆっくりいじめ 848 思いを伝えよう ふたば系ゆっくりいじめ 849 ゆんケストラ ふたば系ゆっくりいじめ 850 即興 ふたば系ゆっくりいじめ 856 ムシゴロウ王国5 ふたば系ゆっくりいじめ 861 ゆっくり草 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る まじかよ高性能 -- 2019-03-30 01 40 19 久しぶりに平和だった! -- 2017-05-25 22 04 23 胴つき うどんげかわいー♪ -- 2016-05-28 14 34 53 ドスがかわいい -- 2015-07-19 14 52 27 このうどんげ…可愛いから欲しいな -- 2013-08-06 10 28 29 すばらしい良作! -- 2013-07-02 15 09 44 ・・・このうどんげは「ゲラ」と言わないのか? -- 2013-03-09 19 31 00 うどんげを巡る三人のやりとりが面白かった -- 2012-12-04 20 59 43 ドスまりさは正直者だな。 -- 2012-09-11 21 56 49 胴付きうどんげっかわっ -- 2012-06-28 08 07 01 通常種にしかゲスが居ない不自然さと、ゆっくりにウソを吐くことすら許さない理不尽さを除けば、本当に面白かった。 -- 2012-04-15 10 20 36 よいぞっ! -- 2012-04-11 02 22 03 えーき様にぴったりだな -- 2011-12-01 05 52 16 やっぱり胴付きうどんげはゼロがいっぱいなのか・・・でもほしい! -- 2011-11-14 03 56 59 巻き添えくらったまりさはなんで加工所に? ともかく、いい話だった -- 2011-08-24 08 57 51 この話の続編を求む(´Д`) -- 2011-08-15 16 37 16 うん、まるで娼婦のように媚びまくってるな、うどんげ。 -- 2011-02-09 07 21 58 媚びっ媚びだな、うどんげ -- 2011-01-13 22 46 26 うどんげえええええええええええええええええええええ!! -- 2010-12-12 00 45 32 巻き添えくらって加工所送りになったまりさに合掌 -- 2010-12-11 16 40 12
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1949.html
まりしゃのおうち 4KB 小ネタ 虐待なし。短いです。 気配を感じて視線を下にやると、顔を出しているまりさと目があった。 「ゆゆっ! こ、ここはまりしゃのおうちなのじぇ! まりしゃのおうちなのじぇ!」 「いや、ここは一応私の家の庭なんだが……」 「ここはまりしゃのおうちなのじぇええええ!! ゆんやああああああ!!」 いきなり号泣だ。 「落ち着け、まりさ。別に怒っている訳ではないんだ。ただここは私の――」 「まりじゃのおうぢいいいいいいい!!」 目から口から泌尿器から、まりさは体中の穴という穴から液体を垂れ流している。 いったい何だと言うのか。 だいたい十日ほど前に掃除をした時には、庭にゆっくりなんていなかったはずだ。 ――そういえばと、ふと思い出す。 それを聞き出すには、とりあえず宥めなくては。 「……ああ、わかった。ここはまりさのおうちだ」 「ゆっ! ここはまりしゃのおうちなのじぇ! ゆっくちしていっちぇにぇ! ゆっくち! ゆっくち!」 泣き止んだどころか、すでに笑顔になっている。 情けない事に、知らぬ間に家の敷地の一部を不法占拠されていたらしい。いや、私が認めたことで、すでに「不法」ではなくなったか。 思わず天を仰いだ。今夜の空は雲に覆われ、月も星も見えない。 私はその場に屈み、まりさの顔を覗き込んだ。 そしてさっき頭に浮かんだ事を尋ねてみる。 「なあ、まりさ。そこにある草花だが、おまえ食べたか?」 「むーしゃむーしゃしたのじぇ! なかなかおいちいくさしゃんだったのじぇ?」 やはり。 昨日、今日と、花壇に植えてある草花の損傷に気付いた。 虫食いにしてはあまりにも傷が派手すぎる。猫か何かが花壇を荒らしたのだと思っていたが、なるほどこいつの仕業だったか。 それにしては餡子の跡がなかったな、と思いながら、犯人を見て納得する。 このまりさはピンポン玉より少し大きいくらいの体躯だ。おそらく排泄される餡子の量も少ないので、私が気づかなかっただけだろう。 私は自分の迂闊さに苦笑した。 精魂込めて、とまではいかないが、それなりに手を入れてきた草花だったのだが――。 ところで、赤ゆっくり言葉も抜けていないようなまりさが、なぜこんな所に一匹でいるのだろうか。 親ゆっくりはどうしたのだろう。 それを聞いてみると、 「こうえんで『いっしぇーくじょ』があったのじぇ!」 という事だった。 そういえば回覧板に「加工所による公園内のゆっくり一斉駆除のお知らせ」があった。あれか。実施日は、つい三日前だったと思う。 「ゆっくちできにゃいにんげんしゃんが、たくしゃんやってきちぇ……ゆええええええええん!! まりしゃたちのおうちがああああああ!!」 また泣き出してしまった。顔面汁まみれだ。 どうにか事情を聞き出してみたところ――いい加減、私も暇人だ――まりさ一家の住んでいたダンボールはひっくり返され、その場で破壊されてしまったらしい。 さらに一家は公園から脱出する途中で離散。まりさは両親と離れ離れになってしまった。ちなみに姉妹はあっさり潰されたとか。 まりさはパニックに陥りながらも、こうなったら「いっこくいちじょーのあるじしゃんになるのじぇ!」とばかりに、新しいおうちを探したのだそうだ。 泣き虫のくせに骨のあるゆっくりだ。己を省みないこの無謀な行動力が、まりさ種の特性なのだろうか。 そして恐らく運もいい。加工所の一斉駆除から逃げきるなんて、そうそうできることではない。 両親もすでに生きてはいないだろう。 「なるほど。それで私の庭――ここを新しいおうちにしたんだね?」 「そ、そうなのじぇ! ゆっくちりきゃいできたかじぇ?」 「ああ、理解したよ。――ところでまりさ。そのおうちは快適かな? 狭くはない?」 「とってもゆっくちしたおうちなのじぇ! てんじょうしゃんはたかくて、まんまるないりぐちやおへやは、まりしゃにじゃすとふぃっとなのじぇ!」 「はは、そうか」 家の備品を褒められて悪い気はしない。 成体ゆっくりには入ることすらできないだろうが、ごく小さいまりさの体にはぴったりのサイズだったようだ。 「にんげんしゃん! まりしゃはもうおねむのじかんなのじぇ!」 「ああ、それはすまなかった」 言いながら、私は再び天を仰いだ。一面真っ黒だ。 まりさの言う『天井』が目に入った。 「にんげんしゃん! これからよろちくなのじぇ!」 「ん?」 『天井』を伝って、まりさ曰く『まん丸な入り口』――実際は『出口』なのだが、そこから顔を出しているまりさに視線を移す。 「まりしゃ、ごきんじょしゃんとはなかよくちたいのじぇ!」 「そうか」 「にんげんしゃん、またあしたなのじぇ! ゆっくちしていっちぇにぇ!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり」 まりさは顔を引っ込めた。まだ7時過ぎだが、もう寝てしまうのだろうか。 口は悪いが性格はそうでもないらしい。かわいいものではないか。 それにしても。 「また明日、か――」 私は腰を上げた。 『おうち』の致命的な欠陥を、まりさに教えてやるつもりはない。そんな義理はないし、花壇のこともあるからだ。 即座に加工所に連絡しないだけありがたいと思ってもらいたい。 顔にぽつりと冷たいものが当たった。天気は予報通りになりそうだ 足元のまりさのおうち――雨どいの排水口を一瞥して、私は家に入った。 (了) 作:藪あき いふ挿絵 byM1 いふ挿絵 byM1 以前書いたもの…… ふたば系ゆっくりいじめ 525 犬 ふたば系ゆっくりいじめ 532 川原の一家 ふたば系ゆっくりいじめ 554 ゴキブリ(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 555 ゴキブリ(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 569 ねとられいむ ふたば系ゆっくりいじめ 622 格子越しの情景 ふたば系ゆっくりいじめ 654 奇跡の朝に ふたば系ゆっくりいじめ 715 下拵え ふたば系ゆっくりいじめ 729 ある日の公園で ~the Marisas and men~ ふたば系ゆっくりいじめ 740 彼女はそこにいた ふたば系ゆっくりいじめ 759 Eyes ふたば系ゆっくりいじめ 780 そして扉は閉ざされた ふたば系ゆっくりいじめ 921 藪の中から 藪あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る まりちゃぁぁぁぁそこからでてぇぇぇぇぇ -- 2020-08-31 22 29 15 今すぐそこから出ろおおおぉぉぉ・・水が -- 2018-08-27 22 40 54 可愛い -- 2015-09-21 22 30 17 今更コメする俺かっこ悪い 面白いなぁ。楽しみ。想像が広がるぅー -- 2015-06-03 22 18 49 まりちゃのからだがとけりゅうう -- 2015-03-30 11 40 17 蓋を閉めようぜ!! -- 2014-08-02 09 09 07 まりちゃぁぁぁぁぁ -- 2014-06-19 16 21 29 なぜこいつらは用水路とか排水口とかに住み着くのだ・・・自殺志願者なのか・・・? -- 2014-06-05 18 15 10 イイハナシダナー(´;∀;`)ザマァ -- 2014-03-21 02 25 48 あまあまと称してタバスコ体にかけてやろうか?一生ゆっくりできるぞ? -- 2014-02-17 16 58 13 ゆっくちちちゃけっきゃがこりぇぢゃよ!! -- 2014-01-05 01 12 16 まりちゃオワタwww \(^ο^)/ -- 2013-07-10 15 15 58 雨もうふり始めてるしwwwまりちゃオワタwwww -- 2011-10-16 00 33 52 クズまりさが死にゆくのはいいねえ、ゆっくりできる -- 2010-12-18 21 09 41 心温まる良い話じゃないか… ・えちょ 早く雨フレーw -- 2010-11-26 21 10 29 あめさんはやくふってね たくさんでいいよ! -- 2010-11-15 19 07 14 水の通り道に住み着くのは確実な死亡フラグだな -- 2010-09-11 22 57 06 まりさ…末短くお幸せに… -- 2010-09-05 23 42 52 ゆっくりの分際でなに戯言ほざいてるんだか・・・まあすぐ死ぬか。ざまあ。 -- 2010-08-31 00 04 46 いかにもM1好みのオチだな -- 2010-08-27 17 40 09
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/548.html
※注意※ さなえしか出てきません。 文章が単調な気がします。 直接的な虐待描写はありません。 タイトルに肉便器とありますが性描写はありません。 幸せな肉便器* 近くの高架を列車が走るたびにその部屋はカタカタと揺れた。 部屋には窓がひとつしかなく、その上その窓はスモークガラスで外の様子を伺うことはできない。 だが、外から漏れて来る楽しげな音楽や呼子の声からここが繁華街であることは容易に想像できる。 ビジネスホテルのような内装。その中で存在感を際立たせているのは白で統一され嫌に清潔感を放っているベッドだ。 男はベッドのそばのいすに前後逆さにすわり、背もたれの上に腕を組みながら白いベッドに横たわる一匹のゆっくりを眺めていた。 不意に男は立ち上がりその部屋を後にする。 静かに扉を閉めると外にいる若い女に声をかけた。 「……このサービスの調子はどうだい?」 「いたって好評です。マネージャー」 「そうか。グレーっちゃグレーだけど今のところお咎めは無いからね」 「ええ。する側、される側、両者とも同意の上ですから」 廊下の突き当たりにあるエレベーターの前に立つ。相変わらず外は騒がしい。 「同意の上、ね。まあ確かにそうだよな」 そういうと男は後ろを振り返る。 どこか遠くを見るような目で先ほどの部屋の扉を見つめた。 「そんなことしても、あの子の気持ちは分かりませんよ」 女の言葉に決まり悪そうに視線をエレベーターのボタンに移すも、男のその視線は泳いでいた。 「そりゃあそうなんだけどね」 男は背負ったものを降ろすように肩を下げため息をついた。 「きっと幸せですよ、あの子は」 「だといいんだけど」 男は逃げるように足早にエレベーターに乗り込んだ。 その背中を心配するような、あきれたような、細い目で眺めながら女もその後を追い、閉まる扉の向こう側へと姿を消した。 ゆっくりさなえはある夕立の激しい午後に、ゆっくり専門のペットショップで生まれた。 生まれたのは3匹のゆっくりさなえ、そのうちの末っ子としてそれは生まれた。 血統書(といっても、ゆっくりに血などないが)が付いた所謂「高級希少」なゆっくりとして、比較的幸せな星の元に生まれたといえるだろう。 すぐさま職員が泣き喚く母親から強引に赤ゆっくりを奪い、生まれた子供たちをそれぞれ別のケージに隔離する。 3匹それぞれが別の職員の手によって丁寧に育てられてゆく。 そのさなえを担当したのは研修が取れたばかりの新人の職員。 毎日毎日規則的に体を洗い、食事を与え、やさしく語りかけるその姿はまるで母親の様であった。 ある日を境に度々ゲージの外へと出られるようになった。 狭いが静かで快適なゲージと比べ、外はすこし寒くてうるさかったが、今まで見たことのない広い世界に目を輝かせるさなえ。 ゲージを出されてすぐに、さなえは「ごはんのとりかた」を教わった。 手取り足取り丁寧に教えてくれる「母親」の期待にこたえようと、さなえはがんばって手ではなく道具を使うことを覚えた。 「さすがはさなえ、いい子ね」 「血統書付きだけのことはあるな」 「母親によく似て飲み込みの早い子だ」 みんなに褒められた。「母親」に似ていると言ってなでてもらえた。 嬉しそうに周りに頭を下げる「母親」の姿に、さなえも思わずほころんだ。 やさしく諭すように教えてくれる「母親」にさなえはとてもあこがれていた。 さなえは飲み込みが早く、新しいことを覚えてぐんぐんと前に進む度に、「母親」はさなえを良い子だと言って褒めた。 暖かい寝床があり、おいしいご飯があり、やさしい「母親」がいた。 さなえにとって世界はそれが全てだった。 やがて品評会で第一級品の印を押されたさなえは、すぐにある老夫婦に引き取られることが決まった。 だがさなえはどこに行ってもゆっくりできる事を確信していた。 自分の「母親」が教えてくれたこと、それさえ守っていれば思う存分ゆっくりできる事を知っていたからだ。 だからもう、「母親」に頼らなくても、一人でも大丈夫だと思った。 「この世界」で生きていけると信じていた。 ペットショップを去るその日まで、彼女は「自分のいる世界」を知ることはなかった。 「それに比べてお前はなんだ」 「どうしてあの子のようにできないの」 「お前はそれでも姉なのか」 「悪い子!きっと父親に似たのね」 さなえがゲージの中にいる間、どんな言葉が飛び交っていたかを彼女に知る由は無い。. 姉達がどんな目で自分のケージを眺めていたかなど、知る由は無い。 さなえはひとつ、大きな間違いを犯していた。 そしてさなえは気づかない。その世界の根底を覆す大きな誤りに。 * 「母親」の言いつけを守ったさなえは、ますますゆっくりした日々を送っていた。 老夫婦は礼儀正しいさなえをとてもかわいがった。 広い屋敷を自由に歩き回り、起きている間はずっと老夫婦が遊んでくれた。 老婦人が作るご飯はとてもおいしいものだった。 さなえが絵を描けば、老夫婦は上手上手と褒めてくれた。 さなえが踊りを踊れば、手拍子して一緒に楽しんでくれた。 さなえが家事を手伝えば、偉い偉いとなでてくれた。 何一つ不自由は無かった。 子供が独り立ちし、田舎に二人暮らしとなった老夫婦にとってさなえは「孫」そのものであった。 さびしい思いをしていないかと心配した息子が老夫婦にゆっくりを買うことを勧めたのだ。 さなえの世界は全く変わらなかった。 「母親」という存在が、老夫婦という存在にかわっただけであった。 まださなえは気づかない。その世界の根底を覆す大きな誤りに。 * ある日、老夫人が亡くなった。 夫がいなくなり、管理に負えなくなった老婦人はその家を明け渡すことにした。 老婦人は都会の息子家族の元へと行った。 だが、息子家族が住んでいた集合住宅にペットを持ち込むことはできなかった。 老婦人はさなえを手放すことに気を揉んだがどうすることもできなかった。 これから居候する身である。無理を言って息子夫婦に迷惑を掛けることはできなかった。 だが、さなえを飼う事を勧めたのも息子だった。 息子は仕方が無いよと老婦人を諭し、ある若い男にさなえを託すことにしたのである。 彼はその男に強い信頼を置いていたし、その男の人柄を良く知っていた。 決して悪いようにしないでくれ、と強く念を押し、彼はさなえをその男に渡した。 若い男はゆっくり喫茶というゆっくりにウェイトレスをさせるカフェレストランを取り仕切っていた。 かわいい、心を癒されると若い世代にとどまらず、中年層でも話題になっているちょっとした有名店だった。 ゆっくりにストレスの無い様に職場を調整していた彼は、さなえもここに加えてみてはどうかと考えたのだ。 さなえは人間慣れしている上に、きちんと躾をされており、尚且つ希少種であった。 きっとさなえも寂しい思いをせずにすむだろう、と彼はそのままさなえの配属を決めた。 だが、彼はここで気づいてしまった。さなえの世界の大きな誤りに。 さなえはまだ気づきたくなかった。その世界の根底を覆す大きな誤りに。 * ウェイトレスとしての船出はきわめて順調だった。 さなえはすぐにその愛らしさから店の人気者となり、ほかのゆっくりとも難なく打ち解けた。 やさしいマネージャーがさなえに店のルールや配膳の仕方を教えていた。 さなえはショップに居た頃を取り戻したような、懐かしい気分になっていた。 だが同時に、さなえはある事に不安を覚え始めていた。 それを肯定する事は「自分の世界」を否定する事を、さなえはもしかしたら知っていたのかもしれない。 一方の男は安心していた。まださなえは「自分の世界」に居たからだ。 だが男は気が気でしょうがない。 もし、さなえが「本当の世界」を知ってしまったら。 「さなえの世界」と「本当の世界」は180度の違いを持っていた。 きっとさなえは本当の世界を受け入れることはできないだろう。 それは余りにも残酷だった。 きっとさなえは壊れてしまう。 悪いようにはしない、といった以上、彼女の世界を守ってやらなくてはならない。 男が悪いわけではない。だが、男はさなえの痛々しいほどの愛嬌に、胸を締め付けられる思いだった。 だが、男の恐れる事態は程なくして現実のものとなる。 それはたった一言の簡単な言葉。 「きみのような礼儀正しいゆっくりをはじめて見たよ」 ……なにをいってるんだろう? さなえは不思議そうに首をかしげた。 「はは、やっぱりゆっくりはかわいいなぁ」 そういって、客はさなえの頭をなでた。 ……ちがうよ。さなえはそんなんじゃないよ。 「謙遜しちゃってさ、あー、俺も飼いたいなぁ、ゆっくり」 ……だからちがうっていってるでしょ。 「さなえは……さなえはゆっくりじゃないもん!」 そう叫ぶとさなえは持っていたトレーを男性客に投げつけた。 「うわっぶ!」 男の白いシャツが炭酸飲料水で薄黒く染まる。 それはまるで早苗の真っ白な世界に、一気に広がってゆく深い雨雲のようで。 その黒い雲はとどまることなく、その面積を広げていく。 騒ぎを聞きつけた男が飛んできた頃には、もうさなえは壊れてしまっていた。 さなえは「自分の世界」から「自分の居る世界」に引き戻されてしまった。 ――本当はきっとどこかで分かっていた。 自分がゆっくりであり、人間ではないことを。 でも、自分は人間に育てられてきた。 人間を母親とし、人間に囲まれて、人間の為に生きてきた。 だから当然、自分も人間であるに違いないと思ってしまった。 でも、考えてみればおかしいことばかり。 どうしてゲージに入れられていたのだろう? どうして同じご飯を食べられなかったのだろう? どうして他人の家に引き取られていったのだろう? どうして自分だけ、連れて行ってもらえなかったんだろう? どうしてまわりにゆっくりしかいないんだろう? どうして……わたしと良く似た姿をした子がこんなにたくさん居るんだろう? どうしてわたしは――人間として生まれてこれなかったのだろう? 「ちがうもん!ざなえはゆっぐりじゃないもん!ぢゃんどじだにんげんだもん!ほんどぉだもん!」 暴れるさなえを抱きかかえると、男はバックヤードへ飛んでいった。 教育係だった女性が男性客に頭を下げている。 「いやぁツンデレ?あぁヤンデレかな?いいねぇ、斬新でゾクゾクしたよ」 男性客はいいよいいよとあっけらかんと笑っていた。 きっと彼に悪気は無い。いや、きっと彼が言わなくともさなえはが悟る日はそう遠くなかったはずだ。 その後、さなえは仕事に戻ろうとはしなかった。 あのカフェが「ゆっくり喫茶」であることが分かっている以上、さなえはあの仕事を二度としようとは思わないだろう。 たださなえのプライドだけが、自分が人間であるとしてさなえを支えていた。 さなえの世界は正しい世界に戻った。 だが、さなえは正しい姿に戻ることはできなかった。 生まれてきてずっと信じていたことを否定されて、ホイと投げ出せるわけが無かった。 男の姿を見ると、さなえは駆け寄りこういうのだった。 「にんげんのしごとがしたい、にんげんのしごとがしたい、にんげんのしごとがしたい……」 輝きの無い瞳でそうくりかえすさなえに、男は押しつぶされそうになっていた。 だが、人間の仕事がそう簡単にゆっくりにできるわけが無かった。 どこに行ってもかならずゆっくりとしての扱いを受ける。 そんな折、彼は上層部から新しい企画がある事を聞いた。 最初こそ反対していたものの、彼はその企画に救いを見出した。 それは、救いと呼べるとは到底思えない余りにも酷い商売。 だが、さなえがそれで満足してくれるのであれば…… * 10号室は現在1番人気の部屋だ。 従順で可愛らしい「彼女」に魅入られたリピーターと、口コミを聞いてやってくる客。 10号室にはある特別ルールがあったが、それさえ守ればあとは何をしても構わない。 従順な彼女は、頼まれたことは何でもやってくれるだろう。 そのうえ希少種胴付きである。マニアから言わせれば所謂「生唾もの」らしい。 ゆっくりヘルス「TIE」、10号室はさなえの為に設けられた特別室。 特別ルールは「ゆっくり」という単語を口にしないこと。 その部屋からは、今日もまた甘い声が聞こえてくる。 「彼女」は今日も腰を振る。 その場でのみ、彼女は人間との対等な関係を許されていた。 彼女が「人間」で居られる場所。「彼女の世界」そのもの。 それが例え「性の対象」という意味でも、彼女はきっと幸せなのだろう。 彼女の世界は小さくなってしまった。 でも、彼女はその世界で生きていけた。 「人間として」生きていけた。 あとがき-- 大富豪の御題作品。 さなえがクセが無くて一番書きやすそうだったのでさなえで書かせてもらいました。 さなえ好きなヒトごめんなさい。 すまれみりゃ ゆっくりいじめ系1989 ゆっくりいじめ系2006 ぱちゅりーと鉄塔 ゆっくりいじめ系2011 満月の夜とひとりぼっち ゆっくりいじめ系2034 紙のさくやさくや ゆっくりいじめ系2092 はじめてのチュウ ゆっくりいじめ系2222 7本の稲荷寿司を捜し求める虐待お兄さんと愛と勇気のヌビビビンビドゥ ゆっくりいじめ系2432 SSがあっぷされるまで ゆっくりいじめ系2925 つきのいなば ゆっくりいじめ小ネタ366 爆裂資産 ゆっくりいじめ小ネタ540 YUKKULIFE7月号 切り抜き記事 じんちゅー 選択肢 投票 超カリスマ (319) 無カリスマ (29) このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2204.html
さげゆん 10KB 虐待-いじめ 観察 桃の節句記念 二行作 【はじめに】 桃の節句にちなんだ即興SSです。 過度なヒャッハーは期待しないで下さい。 なお、登場する方言は適当です。 あと、ネタが被っても泣かない。 【本編】 2月下旬、早朝。 町の男達は、軽トラックからポリバケツを降ろす。 荷台に満載されたそれは、手馴れた男衆の手によって次々に運ばれていく。 ポリ容器が公民館の中に持ち込まれると、ご婦人方がねぎらいの言葉をかけた。 「朝はよから、お疲れやんしたあ」 「いやあ、毎年のことやんすから」 「そいで、今年の出来はどうやんすか」 「まんずまんず、生きのいい子らでやんすよお」 男が、ポリバケツを開ける。 中を覗き込むと、上下左右にダンボールで作った間仕切りが巡らされている。 何故そんな構造になっているかといえば、柔らかくて丸いものをたくさん運ぶためである。 容器の中にいるのはもちろん、ゆっくり達。 ほとんどが子ゆなのであろう。小さな饅頭が穏かな寝息を立てている。 「しかし、こんな状況でよく寝てられるもんすなあ」 「まだこの時期は寒くなっとるんすで、ゆっくりどもは、ほとんど寝て暮らしとるんすやあ」 「そうかん。ならばぼんちぼんち、始めるやんすかね」 男衆はこの時期山に入り、越冬中のゆっくりの巣を漁っては、お目当ての饅頭を集めていく。 収集されたゆっくり達は、これから女達の手によって、ある加工が施される。 全てはこの街の風物詩の準備である。 古くから伝わる春の祭り。その名は、『さげゆん』という。 『さげゆん』 (作・二行) 春の節句といえば雛祭りであるが、地方によって独特な風習があったりする。 ポピュラーなのは、流し雛。 川に小さな船を浮かべ、人形や飾り、適当なゆっくりを流したりする微笑ましい行事である。 それとは別に、吊るし飾りというものがある。 その名の通り、桃の節句に人形や色とりどりの装飾を吊るして縁起を担ぐ。 福岡県柳川市のさげもん、静岡県稲取地区の雛のつるし飾り、山形県酒田市の傘福が有名である。 詳しくは、ググってWikiって頂ければ幸い。 さて、『さげゆん』である。 察しの良い読者諸氏のことである。何を吊るすかは言うまでもあるまい。 ただ、そのまま吊るし上げては干しゆっくりと何ら変わりはない。 やはり伝統だけあって、おめでたい彩りを加えるのである。 ここからは、取材した私の主観を交えて紹介することにしよう。 未だのんきに寝息を立てている、捕獲ゆっくり。 その隙に、公民館に集められた地元婦女会の方々が作業に入る。 彼女達は筆を手に取り、それに食紅を水に溶かしたものを付け、ゆっくりに模様を描いていく。 そのオリエンタルかつ雅な様式は、海外でも高く注目されている。 何より、そんな伝統技能が地元に根付いていることが素晴らしい。 鮮やかな手際で平凡な饅頭が、おめでたい雛飾りに変貌していく。 私程度の技量では、その食紅模様の美しさを表現することは、とてもできない。 そんなことを言っている間に、彩色済みの饅頭は次の工程に移行する。 『紐(ひも)付け』である。 饅頭に次々とヒモを通していくわけだが、乱暴に穴を開けていくような真似はしない。 苦悶丸出しのゆっくりが吊られていても、おめでたくも何ともないからである。 詳しくは地元の秘伝として教えてくれなかったのだが、ヒモの先にある金具を付ける。 それをゆっくりの口に通すと、どういうわけか、あにゃるからプリっと飛び出すのである。 あとは、あにゃるの下に大きな結び目を付け、結びと尻の間に綿を糊付けして裂けないようにする。 これでヒモ通し済み饅頭の完成であるが、1本のヒモに付き、4・5匹のゆっくりを通すのが慣例である。 ヒモ自体にも、工夫が凝らしてある。 色は実に様々で、赤白黄色、中には夜光る蛍光色を練りこんでいるものまである。 そしてヒモには繊維と一緒に、細長い金属が編みこまれている。 こうすると、ゆっくりがヒモを消化する速度が落ちるらしい。 先人の知恵である。 こうした単純ながらも繊細な工程を経て、さげゆん飾りが作られていく。 しかし、この饅頭どもは一向に目覚める気配がない。 不思議に思って、地元の方に訪ねてみると、明快な答えが返ってきた。 「捕まえたら、まんず酒を吹きかけるやんすよお。 そんしたら、めったなことでは起きることはないんすやあ」 あくる日。 私はあるお宅にお邪魔して、実際にさげゆん飾りが飾られるところを拝見した。 中々立派な邸宅。 主は、この度めでたく還暦を迎えられた緒等さんである。 「緒等さん、今回は取材にご協力頂きありがとうございます」 「いんや、毎年毎年息子やら孫やらが、さげゆん楽しみに来るんすから。 1人増えんても、どうってこともないんすやあ」 緒等さんの言葉通り、緒等家には主の息子2人に孫5人が遊びに来ていた。 息子さん達に話を聞くと、さげゆんのために一週間ほど休みを取ったという。 「この時期はやっぱり、さげゆんに関わらないと」 息子さん達はゆっくり取りから参加し、奥さんも彩色を手伝ったりしている。 こうした暖かい絆によって、さげゆんは伝えられているのだ。 ではそろそろ、お待ちかねのさげゆん飾りをご覧頂くことにしよう。 やはり生きたゆっくりを使うだけあって、さげゆんはうるさい。 なので、居間などからは少し離れた場所に吊るすのが一般的だ。 緒等家の場合は、離れの一角をさげゆんにあてている。 そこに近付くにつれ、やたら元気な声が大きくなっていく。 「ゆーん、なんにゃのこれ」 「はなすのぜ! まりささまを、はなすのぜ!」 「びぇぇぇぇん! たきゃいよぉぉぉ!」 「ゆわぁ・・・おしょらを、とんぢぇるみちゃい」 実際にさげゆんを目の当たりにして、私は息を呑んだ。 美しい。 ゆっくりの白い肌に塗られた紅が、文字通り踊っている。 それはまるで、優しく飛び交う幻灯のようだ。 そして饅頭が暴れるたび、ヒモも激しく揺れる。 揺れる度にヒモに編まれた金属がきらめき、夢のような光に包まれる。 「どんす。凄いでやんそ?」 「話には聞いていましたが、まさかこれほどとは」 「でんも、3月3日はこれよりもっと綺麗でやんそお」 これより美しいとは、いったいなんなのか。 今から桃の節句が待ちきれない。 ふと見ると、子供達がさげゆん飾りと戯れていた。 「やめてにぇ! ふーりふーりしないでにぇ!」 「めがまわるのぜ! たのむから、やめてくれのぜ!」 幼女が面白がって、ヒモをブンブンと振り回していた。 吊られまりさだけが、完全に赤ゆ言葉が抜け切っている。 逆にいえば、それだけ成長の遅い固体なのかもしれない。 適当に吊られているように思えるゆっくりだが、実はそれぞれに願いが込められている。 れいむは、美しい人になりますように。 まりさは、元気で健康でありますように。 ありすは、誰からも愛されますように。 ぱちゅりーは、賢くなれますように。 ちぇんは、良い結婚ができますように。 みょんは、仕事で成功できますように。 ただ、みょん種は御存知の通り淫語を操るため、使われることは稀である。 そんな親の祈りが詰まった飾りであるから、その扱いにも一定のルールがある。 この日も孫娘の1人が、れいむを強く引っ張った。 みちみちという軽快な音とともに、饅頭の皮が裂けていく。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛・・・」 「何してるの! さげゆん飾りを壊しちゃいけません!」 母親が血相を変えて飛んできた。 それはそうであろう。娘は美人であってほしいものだ。 だから、れいむ飾りを壊すなんてとんでもない。 母は慌ててれいむにオレンジジュースをかけた。 こんな修繕の容易さもまた、長い人気の秘訣なのかもしれない。 ともあれ、さげゆん飾りを壊すことは、残念ながらタブーとされている。 ちなみに、さげゆん飾りには野菜の切れ端などを与えるそうだ。 野生ゆに対する云々というよりは、昔はそれくらいしかやれるものがなかったのだろう。 3月3日の朝が来た。 私は緒等さんと一緒に邸宅の屋根に登り、『それ』を見下ろすことにした。 「そろそろ始まるやんすから、まぁ、見てくんさいやあ」 素っ気無い言い方だったが、緒等さんの顔には子供のような無邪気さが浮かんでいた。 「じいさまな、そんろそんろヒモ切りんすで」 「やあ」 どうやら、さげゆんのヒモを切るらしい。 階下から、かすかにゆっくり達の声が確認できる。 「ゆっ? こんどはにゃに?」 「まりさはじゆうのぜ! ゆっくりしないでにげるのぜ!」 「ゆっくりまっちぇね! れいみゅたち、つながってりゅよ」 「なら、ゆっせーのせ! でにげるのぜ」 「「「「ゆっ せー の せっ!」」」」 饅頭どもの会話に耳を傾けていると、緒等さんに肩を叩かれた。 「見んさいやあ。さげゆんが流れてやんす」 家のあちこちから、ヒモが通されたゆっくりが逃げ出してくる。 その数は時間が経つごとに増えていき、最後はひとつの大河のようになった。 紅い模様が押し合いへし合いし、鮮やかなヒモが輝きながら流れていく。 美しい。 思わず、そう呟いていた。 「どうでやんす。ちょっとした見ものでやんそお」 ちょっとどころじゃない。想像を絶する眺めだった。 紅色を施されたゆっくり達の群れは、まるで煌(きら)びやかな提灯行列のようだ。 街の至るところで飾りヒモが波のように揺れ、その度に全く違う色彩が浮かび上がってくる。 さげゆん達は山に帰っていくのだろう。 故郷を目指す健気さが、列の美しさを引き立たせているのかもしれない。 その時は、ただただ見惚れているだけだった。 後で振り返ってみれば、通りにある看板や自転車などは全て避けられていたようだ。 さげゆんが通るのを邪魔しない配慮であろう。 一切が終わった後、残されたのはいくつかの饅頭の死骸だった。 それを見下ろしつつ、緒等さんは悲しそうに語ってくれた。 「あれは付いていけんかったり、自分勝手なゆっくりやんす。 ゆっくり休もうとしたり、人様の家に上り込もうとしたりするんす。 そんなもんは、帰っても皆に迷惑かけるだけんすやなあ。 これもきっと間引きというやつやんして、良かったんだろけんど・・・」 後日、さげゆん会の会長に詳しく話を聞いた。 群れに帰ったゆっくり達は、再び冬ごもりに入るそうだ。 体内にある糸は、春までには消化されるという。 春の目覚めを得たゆっくり達は、決して人里に近付こうとはしない。 さげゆんがトラウマとなって、人間を恐れるようになるらしい。 こうして、人間とゆっくりはそれぞれの領域で暮らしていく。 さげゆんは、人とゆっくりが共存するための祭りでもあるのだ。 私は彼らに幸多かれと祈りつつ、街を後にした。 心には爽やかな感動が残っている。 しかし懸案ともいうべきものが、ただひとつ。 お土産にもらったこのさげゆん飾り、どうしたものだろうか。 (終) 【過去作】 ※単発物近作 ふたば系ゆっくりいじめ 1019 餡娘ちゃんに花束を ふたば系ゆっくりいじめ 929 ブラック・スイーツ・ちぇぇぇぇぇんソー ふたば系ゆっくりいじめ 906 蟷螂の斧 ※カオスVS鬼威惨 次回作近日 ふたば系ゆっくりいじめ 947 はげの復活(上) ふたば系ゆっくりいじめ 428 はげの行進 ※YHKアーカイブス ふたば系ゆっくりいじめ 840 プラネット・ゆース ~ドスまりさ~ ふたば系ゆっくりいじめ 675 プラネット・ゆース ~きめぇ丸~ ふたば系ゆっくりいじめ 658 緊急特別SS ゆっくり割れる窓ガラスさんの謎 ふたば系ゆっくりいじめ 594 プラネット・ゆース(うーぱっく&すぃー) ※続編準備中 ふたば系ゆっくりいじめ 560 なずーりんに祝福を ふたば系ゆっくりいじめ 796 Detroit Yugyaku City 2 ※ぬえ nue059 「スキャット・ゆん・ジョン」 nue022 「ゆナッフTV」 nue009 「ブラックペーパー・チャイルド」 その他の作品に関しては、ふたばSS@WIKIの『二行の作品集』をご覧下さい。 餡娘ちゃんとWIKIあきに、感謝。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓↓↓馬鹿丸出しワロタw -- 2011-12-30 12 08 17 ↓↓うわぁ… -- 2011-04-16 03 00 22 ううん、確かに勝手に動き回る飾りって美しそうだ。 すんげぇ、煩そうだけどもw さげゆん、切った後に何かに紐が引っかかって死ぬ奴とか多そうw 異端扱いは、他のゆっくりが過去にされた記憶が有れば一応同族として扱われるんじゃね? -- 2010-12-11 22 55 58 ごみを放す集落ははやり病で皆死ね -- 2010-11-29 02 58 25 二行さんのこういうネタは本当良いなぁ。和む -- 2010-09-03 04 09 30 森に帰っても、異端として同属に殺されるだけじゃね? -- 2010-08-20 02 17 34
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1747.html
罰ゲーム 5KB 虐待-いじめ 制裁 ギャグ パロディ 小ネタ ゲス 現代 虐待人間 酔った勢いで連続投下です ゲス一家に「おうち宣言」されました。 テンプレ通りのゲス一家、乗り込んでいたのは親まりさ、親れいむ、子まりさ、子れいむ。 今は防音加工された透明ケースで家族仲良く騒いでいる。 駆除にも虐待にもマンネリです、飽きてきました。 そんな時、ふと某TV番組を思い出しました。 と、言うわけで思い立ったら即実行。俺は早速仲間に連絡を取る。 仲間というのは当然虐待仲間だ。 「何だそれ!面白そうだな!」 「お前は天才か?!、協力させてもらう!!」 「楽しそうね、私も行くわ」 ………仲間はそろった、いやスタッフと言ったほうが良いか?準備も万全だ。 カメラもちゃんと写っているな。これはきっと良いニヤニヤ動画になるだろう! さあ、行ってみようか! 「やっとでられたのぜ!くそどれいにはあとでおしおきなのぜ!!」 「よくもとじこめてくれたね!どれいにはあとでたっぷりおれいをしてあげるよ!ないてもゆるさないよ!!」 「くそじじいはおとーさんにせいさいさせるのぜ!!」 「ばーか!ばーか!くそどれい!あやまってもおそいよ!!」 箱から出したとたんに五月蝿くなったな、まあいいか気を取り直して行ってみよう! 「ゆっくり一家罰ゲーム絶対にゆっくりしてはいけない鬼威参の家一泊二日!!」 「なにいってるのぜ?そんなことよりはやくおわびのあまあまもってくるのぜ!」 「このどれいはあたまがかわいそうなの?ばかなの?しぬの?」 パーン!!! 「「「「ひゆぎぃ!!」」」」 余りにも五月蝿いのでクラッカーを鳴らす、ゆっくり一家は驚いて目を白黒されている。 「ルールを説明する! 一つ、お前達家族は今から鬼威参の家に泊まってもらう! 一つ、その間、何があってもゆっくりしてはならない! 一つ、もしゆっくりしてしまった場合はその場でお仕置きだ! アホなお前らでも解る様にルールを簡単にしたんだ、感謝しろ!!」 「なにをいっているんだぜ!どうしてそんなことしなくちゃならないんだぜ!!」 「このどれいはあたまがおかしいの?おとなしくれいむのいうことをきいてね!」 「このくそどr」 パーン!パーン! 「「「「ひゆぎぃ!!」」」」 再度クラッカーで黙らせる、便利だねこれは。まあ、部屋が散らかるのは目をつぶるとするか。 「何か質問はあるか?」 「ふざけるんzy「わかりました、それでははじめます!!」はなしをきけー!!」 ピィィーーー! 開始の笛が鳴る、さあこれからゆっくりできない罰ゲームのスタートだ。 スタッフも思わずヒャッハーの構えだ。 さあ、存分にゆっくりしていってね。 まずは初歩的なものから行ってみよう。 「えーえーゆっくりしていってね!」 「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」キリッ! うざっ! ババーーン!「全員アウトー!」「「「「ゆゆゆっ!」」」」 アナウンスが終わった直後に二名のスタッフが現れる、顔にはゆっくりのお面をつけている。 まずは親を抑えるとあにゃる周辺に向けてゆっくり用蝿タタキ通称「ユたたき」を振りかぶり… パンッ!パンッ!「ゆひぃ!!」「いだい!」 乾いた音が響くとともに、ゲス親が悲鳴を上げる。 続いて子ゆっくりにも同じお仕置きをする。 パンッ!パンッ!「「ゆんやぁぁぁ!!」」 「どおしてこんなことするのおぉぉぉ!!」 「くそどれい!なにをするんだぜぇぇ!」 「ルールならさっき説明したけど?まあ、面倒だからもう一度言う気はないけどな!」 さあ、どんどん行ってみようか。 「ほーら、あまあまだぞー」 「うめ、これめty」ババーン! 「全員アウトー!」「ゆぎぃ!!」 「ほーら、ふかふかのベットだぞー!」 「ゆわーい!ふかふk」ババーン! 「全員アウトー!」「ゆががっ!!」 「きれいないしさんだよ!」ババーン! 「子れいむ、アウトー!」「ゆびゃいっ!!」 「ゆゆっおそらをt」ババーン! 「まりさ、アウトー!」「ゆげぼっ!!」 ハイペースでお仕置きされるゲス一家。 ルールを聞いてないためか、学習良力が低いせいか、もしくは本能に逆らえないのか、簡単な罠に引っかかり叩かれていく。 親は多少余裕があるようにも見えるが、子まりさ達はユたたきのダメージが蓄積されていた。 食事を取らせて体力を回復させてやるが、その間もゲームは続いているのである。 当然アホはゆっくり一家は「しあわせー!」をして叩かれる。 次第にゆっくりできなくなってくるゲス一家、これがこのゲームの恐ろしさで面白さだ。 スタッフ一同は大変ゆっくりした顔でゲス一家を見守る。お仕置きにもつい力が入ってしまう。 「…ゆひっ…ゆひっ…も…もう…いやなのぜ……」 「…ど…どぼ…じで…でいぶが…ごんなめにい…ぃ…」 「…ゆ…ゆんや…もう…やじゃ…」 「むの…うなおやは…れいむをだずげろ…ぉ…」 「お前ら、いい感じにゆっくりしてないな!さあ、まだまだいくぞー!」 「「「「やべでえぇぇぇ!!」」」」 そんな感じで時間は深夜になり、ゆっくり達は永遠にゆっくりしてしまいそうになっている。 それでは面白くないので、そろそろ就寝時間にすることにするが… 当然、例のあれをやりますよ。 「…ずーや…ずーや…ずるよおぉ」 「…ばでぃざ…もうげんかいな…のぜ…ゆっくりねむ…」 「ゆほ…ゆほ…ゆっくりねみゅりゅ…」 「れいみゅ…もう…」 ジャジャーン!!「ゆっくりしていってね!!」 「「「「…ゆっぐりじでいっでねえぇ?!」」」」 ババーン!「全員アウトー!」 「「「「ゆっぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」」」 ゲス一家の悲鳴とともに夜は更けていくのだった。 翌朝、起こされてからもひと時もゆっくりできないゲス一家。 子ゆっくりにいたっては壊れかかっている。 スタッフ一同も寝不足と戦いながら罰ゲームも終わりも迎えつつあった。 「いやー楽しかったね、まりさ君!ゆっくりできなかったかい?」 「…ユッ…ユッ…モウ…ヤ…」 「「「………………」」」 「これで罰ゲームは終了です!今日からまた楽しい野良生活を満喫していってね!!」 ゲス一家を外に放り出すが、反応がない。流石に疲れがたまっているようだ。 「まりさーまた遊ぼうなー!」 「………ゆっひいぃぃぃぃ!!!」 完 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 819 ムシゴロウ王国 ふたば系ゆっくりいじめ 826 ムシゴロウ王国2 ふたば系ゆっくりいじめ 828 ムシゴロウ王国3 ふたば系ゆっくりいじめ 831 ムシゴロウ王国~王国の仲間達~ トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓2片方ショタ -- 2016-02-22 13 19 09 最高の虐めだ -- 2014-07-30 19 43 20 ↓余談だけど、某ゲームのせいで「ジャジャーーン」で連想するのが双子ロリ幽霊になってしまった俺って… -- 2014-06-26 22 38 27 当然、謎のDVDが置いてあって、誰かがそれを再生すると普通のドラマが始まり、フィナーレを迎えたと思ったら唐突に「田㊥ァ」「タイキック!」とか役者が連呼し出して、挙げ句の果てに意味もなく田㊥がタイキックの標的になる。 という展開もあるんだよね? 蹴られるのがゆっくりだから、うまく手加減しないと潰れて強制終了だろうけど -- 2014-06-26 22 29 19 「ジャジャーーン」で、おりんが出てくるかと思ったぞ… -- 2013-08-06 10 26 21 空想上の生物にどうやって身を置くんですかね・・・ 実際いたとしても霊長類とは遠いだろうし -- 2013-06-24 17 30 57 「ジャジャーーン」で一瞬おりんでも出るのかと思った。 -- 2013-05-30 00 08 28 やめろって言いたいなら見るな! -- 2013-05-29 20 01 04 ハハハいじめは確かによくないが、それは人間相手の時だけだね? -- 2013-03-23 02 09 41 ゆっくり達の身にもなってほしいです だから今すぐやめてください -- 2013-01-16 18 24 28 やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ -- 2013-01-16 18 19 34 いじめはいけないと思います やめてください -- 2013-01-16 18 17 36 ゆっくりアウトー -- 2013-01-14 20 51 59 久しぶりに腹いてえwwwww -- 2012-07-25 22 41 42 \デデーン/ -- 2011-12-20 10 36 12 きっととんでもないゆさせが来たと思ったんだろう -- 2011-07-30 22 54 06 とどめをさしたい気持ちもあるw -- 2011-03-26 02 55 26 おもろいww これはゆっくりの使いじゃあらへんでかな? -- 2010-12-12 01 42 42 良いなぁ しかし壊れちゃったかw ゆっくりするとゆっくりできなくなる事を学習し、今後二度とゆっくりしたくてもゆっくりできなくなったゆん生を見てみたかったぜ…w -- 2010-11-11 20 17 19 親を罵倒する子ゆはゆっくりできる -- 2010-08-26 23 30 14
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/261.html
ゆっくりみわけてね! 14KB ※独自設定垂れ流し ※末尾に触発あき過去作品一覧あり 「ゆゆ! おにいさん、これだよ! これがさいしょにみたおりぼんだよ!」 ゆっくりまりさは、目の前に置かれた三つのリボンの中からひとつを選び出した。 リボンはどれも見たところほとんど同じ……と言うより、まったく同一の工業製品だ。 このリボンのうち一つをあらかじめまりさに見せておいた。 その後、まりさに目隠しをし、リボン二つを加えて再びまりさに見せたのだ。 「……驚いた。正解だよ」 「ゆん♪ こんなのかんたんだよ! じゃあ、あままちょうだいね!」 「はいはい、あげるよ~」 男はまりさにあまあまを与える。 ここはゆっくり研究所。男は、ゆっくりの個体識別能力について研究を進めているのだっ た。 ゆっくりみわけてね! ゆっくり。 およそ生き物とは言えない、生首饅頭生物。数が三つまでしか数えられないぐらい知能が 低く、記憶力も悪い。だが、ある特定の事柄についてのみ、驚くべき性能を示すことがあ る。 これがその一つ。即ち、飾りの個体識別である。 人間からすれば同種のゆっくりの違いなど殆どわからない。ゆっくりまりさ並べて違いを 述べろと言われても、大抵の人間は迷うことだろう。なにしろゆっくりというやつは、同 種であれば基本的には同じ顔に同じアクセサリをつけているのだ。 だが、ゆっくり同士では同種の違いを見誤ることはない。それはお飾りの微妙な違いによ って区別していると言われている。 だが、まだ、解明されていないことがある。 ――ゆっくりは、お飾りだけでどこまで区別できるものなのだろうか? 男はその真相を究明すべく実験を開始した。 結果は驚くべきものだった。 人間には見分けがつかないそっくりのリボン。そのひとつひとつの違いまでも、ゆっくり は正確に区別するのだ。 先の実験でも、リボンはまったく同一の製品を使った。同一、と言っても、生産の過程で ほんのわずかに質のばらつきは生じる。ゆっくりはその微細な違いを認識することができ るのだ。 面白いのは、ゆっくりがその能力を発揮するのがリボンや帽子と言ったアクセサリーに限 られると言うことだ。これがアクセサリー以外になると、途端に細かい違いがわからなく なる。ジグソーパズルや積み木などでも同様の実験をしたが、まりさはほとんど正解する ことができなかった。 次々と明らかになるゆっくりの驚くべき結果は、男の研究意欲を大いに煽った。 男の研究は次の段階へと進んだ。 「さあまりさ、このれいむをよーく見ておくんだ。明日、他のれいむも連れてくる。ちゃ んと見分けることができたら、あまあまをやるぞ」 男は透明な箱に閉じこめたゆっくりれいむをまりさに見せた。 透明な箱は防音だ。男の研究はあくまで目視での認識であり、声などの余分な情報は遮断 する必要があった。 まりさはしばし、じっとれいむを見つめる。 「おにいさん! ちゃんとみたよ! おぼえたよ!」 「大丈夫か? 間違えたらあまあまはあげないぞ」 「ゆっへん! まりさはだいじょうぶだよ!」 そう言ってまりさはアゴの辺りを伸ばして――おそらく胸を張っているつもりなのだろう ――力強く答えた。 そして、男はれいむを持って部屋の外へと出た。 翌日。男が透明な箱に収めた三匹のれいむを持ってくると、 「おにいさん! このれいむがさいしょにみたれいむだよ!」 まりさは男が出題するより早く回答した。 もちろん、それは正解だった。 「すごいなまりさ。正解だ」 「ゆゆ~ん! じゃあ、あまあまちょうだいね!」 男は約束通りあまあまを与えた。 ゆっくりはあまり長く物を覚えていることができないが、飾りの個体認識だけは別だ。数 年経っても忘れないと言われる。一日ぐらいの間隔をおいても、このまりさには何の障害 にもならなかったらしい。 そのことはもちろん、男もよく知っていた。 だが、 「よし、まりさ。明日も同じように、れいむを連れてくる。ちゃんと覚えておくんだぞ」 「だいじょうぶだよ! まりさもう、このれいむのことわすれないよ!」 男は、再び一日の間隔を置いてテストをすることにした。 「ゆわあああああっ!?」 翌日、部屋に入ってきた男を迎えたのはまりさの悲鳴だった。 男が運んできた三つの透明の箱。その中には、三匹のゆっくりれいむが入っている。 だが、それを見てすぐにゆっくりだと分かる者は少ないかも知れない。 目が無い。歯が無い。皮という皮がすべて無い。 餡子の塊にくっつく、髪とモミアゲ。それらを飾るリボン。 透明の箱の中にあるのはそんな異形のゆっくりだった。 そんな有様でありながら、三匹のれいむは生きている。いや、「生かされている」、とい うべきである。皮もなく、しゃべる口もどこかすらわからない状態でありながら、かすか に震えているのはまだ命のある証拠だ。 高濃度のオレンジジュースの投与と、餡子が崩れないよう表面をコーティングした成果だ。 「さあ、まりさ。どれが最初に見せたれいむだい?」 男の問いに、まりさは答えない。答えられるわけがない。餡子がむき出しのゆっくりは、 人間で言えば内臓が丸見えも同然のグロテスクな状態だ。正視するのすら耐えられないだ ろう。 「ゆ、ゆげ、ゆげぇ……!」 耐えきれず、まりさは餡子を吐き出す。 だが男はすぐさま吐き出したばかりの餡子をまりさの口につっこみ、オレンジジュースを 注射する。実に淡々とした、手慣れた動作だった。 「どれが最初に見せたれいむだい?」 再び、問う。無機質に、感情一つ感じさせない声。 「こたえられるわけないでしょおおお!? あんな、あんな、あんなのおおおお!!」 おぞましさに嘔吐感がわき上がり、えづくまりさ。 だが、男はやはり淡々と、 「答えられないなら、まりさも実験材料にするしかないな。あんな風に、皮を剥いで」 そんなことを言った。 あまりにも静かで感情のない、それだけに本気と感じさせる言葉と声だった。 まりさは止まらない吐き気を押さえ、どうにか答える。 「いちばんみぎの……れいむだよ」 「すばらしい。正解だ」 そして、まりさの地獄が始まった。 次の日も次の日も、餡子むき出しのれいむと対面させられた。 変化は少しずつあった。 それは、髪と飾りだ。三匹のれいむ達は、少しずつ少しずつそれらを削られていった。 髪が少し切られていた日があった。リボンがすこし削られていた日があった。 それでも、まりさが間違えることはなかった。 そんな、ある日のことだ。 「さあ、まりさ。どれが最初に見せたれいむだい?」 男がいつものように問いかけると、まりさはきょとんとした。 「ゆゆ? なにいってるのおにーさん? れいむなんていないよ?」 れいむ達は、相変わらずの餡子むき出しの状態。変わったと言えば、髪も飾りも半分近く 失っていることぐらいだ。 「何を言っているんだい、まりさ? この三匹のれいむの中から……」 「おにーさん! はこさんのなかには、あんこさんしかないよ!」 つい昨日までまりさは透明な箱の中を恐れていた。いつも吐き気を押さえながら、必死に 回答していた。ところが今日は、まるでそんな様子がない。 男は首を捻り、そして、透明な箱のひとつからゆっくりれいむを取り出した。 「まりさ、食べていいぞ」 試しにそんなことを言ってみた。すると、 「ゆわーい!」 まりさはすぐさまれいむへと跳ねていき、一瞬も躊躇うことなく食べ始めた。 「むーしゃ、むーしゃ……し、し、しあわせーっ!」 餡子むき出し状態のれいむは自分から動くことも喋ることもできない。だが、震えている。 確かに生きている。 そんなれいむを食べても、まりさが気づくことはないようだった。 そこには同族を食べる禁忌などかけらもない、ただ饅頭の甘さに酔うゆっくりの姿があっ た。 「なるほど……飾りも一定以上破壊されると、認識できなくなるわけか……」 男はノートに研究成果を記録していく。 ゆっくりの認識精度の研究。今回の研究は、どこまでゆっくりをゆっくりと認識できるの か、と言うことだった。この結果自体は予想されたものだったが、徐々に認識できなくな るのではなくここまで急激に変化するのは予想外だった。 男の口の端が笑みの形に歪む。 ますます、探求心を煽られたのだ。 「ゆ!? まりさとそっくりなゆっくりがいるよ!」 「違うよ。まりさ。それは君自身だよ」 次に男がまりさの部屋に持ってきたのはまりさの全身が映る大きさの鏡だった。 まりさは初めは鏡を理解できず、おっかなびっくりしていたようだ。 だが男に説明され自分が映されているのだとわかると、遊び始めた。 頬を膨らませたり、ツンと澄ましてみたり、身をくねらせてみたりと、様々なポーズを試 しだした。 まりさとしては鏡に映る自分の姿が楽しくてたまらないのだろうが、端から見れば奇妙に うねる不気味な生首饅頭だ。 男は苦笑しながら、そんなまりさに、 「じゃあ、今日はここだ」 「ゆ?」 ハサミで、まりさの帽子の端を切り取った。 「ゆゆ?」 まりさは最初、理解できないようだった。 床に落ちた黒い布を見て、そして鏡を見る。何度も何度もポーズを変え、鏡に映る自分の 姿を確認する。 そして、ようやく理解した。 「まりさのすてきなおぼうしがああああああああ!」 自分の大切な大切な帽子が切られたことを、まりさはようやく理解したのだ。 ゆっくりにとって飾りは個体認識をするための唯一にして絶対の存在。飾りが無くなれば 排斥の対象となることすらある。なにより、産まれてからずっといっしょにある、かけが えのないものだ。 「どうしてまりさのおぼうしきっちゃうのおおおおお!?」 切られたのはほんのすこしだけだ。それでもまりさにとってはまさに身を切られるような 辛いことのようだった。 男はそんなまりさの激昂にかまうことなく、 「じゃあ、また明日だ」 男は部屋を去っていった。 そして、まりさにとって本当の地獄が始まった。 「今日はここだ」 「い、いだいいいいい! まりさのみつあみさんんんん!」 三つ編みの端っこが切られた。 綺麗に乱れることなく編まれた、自慢の三つ編みだった。三つ編みはある程度動かすこと ができる。切られた瞬間、激痛が走った。 だが痛みよりなにより、喪失感が勝った。 「今日はここだ」 「やべでええええ! まりさのかみさんきらないでええええ!」 後ろ髪を切られた。 ゆっくりは生首の生き物。動くたびに髪を引きずることになる。髪の長いまりさ種は髪が 汚れがちだ。 だからまりさはいつも綺麗になるように気をつかっていた。とてもゆっくりとした蜂蜜色 の髪。それがすこしだけだが、切られてしまった。歪になってしまった後ろ髪はとてもゆ っくりできなかった。 「今日はここだ」 「まりさのすてきなとんがりさんがああああああ!」 まりさ種特有の三角帽子。その天辺のとんがりを着られた。 とてもゆっくりしたとんがりだった。これがピンと高く立っていると、まりさはすごくゆ っくりできたものだ。 それが、なくなってしまった。まりさの帽子は、ひどく不格好なゆっくりできないものに なってしまった。 来る日も来る日も男は部屋にやってきて、まりさの飾りや髪を少しだけ切り取った。 まりさは当然抗議した。時には暴力に訴えることすらあった。 だが、なにひとつ通用しない。 男は何を言われても無視するし、体当たりしても軽くあしらわれた。 逃げだそうにも、まりさのいる部屋はどこも閉められており出ることすらできなかった。 なにより忌々しいのは、常に部屋の真ん中にある鏡だ。あれのせいで、まりさは常に自分 の惨めな姿を思い知らされる。 なによりイヤなのは、男がまりさの大切な場所を切り取るたびに問いかけてくることだ。 「鏡に映っているのがなにかわかるか?」 「まりさだよ! とってもゆっくりしていないまりさだよ!」 まりさはいつも捨て鉢に答えた。答えない限り男は何度でも聞いてくるし、あのれいむた ちのように皮を剥ぐと脅してくる。まりさには答える以外の選択肢がなかった。 答えるたびに、自分がゆっくりできないことになってしまったと思い知らされた。 いらだち紛れに鏡を割っても、次の日には新しい鏡が準備された。何度か割るうちに、鏡 は丈夫なものに交換され、割ることもできなくなってしまった。 ストレスのあまり餡子を吐いたこともあった。だが、男によってすぐさま蘇生された。餌 も十分に与えられたし、まりさは死ぬこともできなかった。 そんなことが二ヶ月も続いた、ある日のこと。 「鏡に映っているのがなにかわかるか?」 男の問いに、まりさは答えられなかった。 鏡に映っているのが自分であるのはわかる。 だが、足りない。飾りが足りない。決定的に、足りない。 自慢だった長い金色の髪は、前髪をわずかに残すばかりで刈りあげのようになっていた。 三つ編みはとっくに無くなっている。もうピコピコもできない。 帽子も酷い状態だった。鍔広のゆっくりとしたとんがり帽子は、その鍔をほとんどなくし とんがりもなくなってしまった。帽子を飾っていたリボンはズタズタだ。 足りない。 致命的に足りない。 鏡に映る、これはなに? まりさ? まりさってなに? おぼうしと、おリボンと、三つ編みと、金髪。 鏡に映っているのは何? ひとつもないよ? でも自分はまりさ。まりさはまりさ。 本当に? 本当に、これが、こんなのが、まりさなの? たりない、たりない、ぜんぜんたりない。 たりないけど、まりさ。たりないから、まりさじゃない。 まりさであってまりさじゃない。まりさじゃなくて、まりさのはず。 まりさなの? ちがう、こんなのまりさじゃない。 まりさなの? まりさはまりさ。まりさだよ! まりさ、まりさは、まりさ。 まりまりまりさ。まりまりさ。ままりまりまり、まりまりまりさ。 まりさってなに? まりさがまりさ。 まりさってなに? まりさは……まりさなの? まりさは、まりさ! まりさ、まりさ、まりさ! 「ま、まままままりさーっ!?」 まりさは転げ回った。 「おい、どうしたまりさ?」 「ま、ま、まりさ? ままりさまりさまりまりまりさー!」 奇声を上げ転げ回り続ける。 もうわからない。自分が自分じゃない。自分がわからない。 まりさはついに、狂ってしまった。 男はそんなまりさの様子を録画し、淡々と記録した。 実験によってわかったことは二つあった。 一つは、ゆっくりが飾りをどこまで認識できるか、ということ。 およそ半分ぐらいまで形を保っていれば、ゆっくりは正確に認識することができる。 だが、半分以上損壊すれば、飾りとして認識できなくなる。それは自分のものであっても 例外ではない。 もう一つは、ゆっくりに少しばかりの、知性らしきものがあるということ。 ゆっくりは、バカで愚かであると言われる。だが、徐々に自分が自分以外のものにかわっ ていく恐怖――それを認識し、それで狂えるくらいには、知性を持っていると言うことだ った。 了 by触発あき ○おまけ 餡小話投稿44作品記念ということで過去作品一覧を掲載するよ! ふたば系ゆっくりいじめ 4 ゆっくり井戸 ふたば系ゆっくりいじめ 5 ゆっくり定量保存の法則 ふたば系ゆっくりいじめ 9 ラジコンに引きずられて ふたば系ゆっくりいじめ 11 まりさの見つけた大切なもの ふたば系ゆっくりいじめ 12 ゆっくりヤリ方を工夫するよ! ふたば系ゆっくりいじめ 13 今のしあわせ無くしたゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 15 餡子遺伝子の深淵 ふたば系ゆっくりいじめ 18 幻想郷のゆっく輪廻 ふたば系ゆっくりいじめ 20 ゆっくりみさせてね! ふたば系ゆっくりいじめ 21 ゆ虐地獄でゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 23 ちぇんじとかいはとれいん! ゆっくり最後の日 ふたば系ゆっくりいじめ 25 むーしゃむーしゃのしあわせを求めて ふたば系ゆっくりいじめ 27 無能なれいむに愛の足を! ふたば系ゆっくりいじめ 29 れいぱーキャンセラーありす ふたば系ゆっくりいじめ 35 スグルイ ふたば系ゆっくりいじめ 39 太陽と水のゆっくり一家 ふたば系ゆっくりいじめ 40 おはなばたけのゆうかにゃん ふたば系ゆっくりいじめ 41 餡小話の感想れいむ ふたば系ゆっくりいじめ 44 裏切りのおにいさん ふたば系ゆっくりいじめ 47 夢みるモノ達の夢のない話 ふたば系ゆっくりいじめ 49 ゆっくりを、叫ぶだけ ふたば系ゆっくりいじめ 56 ゆっくり害獣駆除 ふたば系ゆっくりいじめ 59 ゆっくり害獣駆除・餡子サイド ふたば系ゆっくりいじめ 63 システム・オブ・ブラック ふたば系ゆっくりいじめ 67 それでもぱちゅりーは本を読む ふたば系ゆっくりいじめ 69 ゆ~性遺伝の育てたモノは ふたば系ゆっくりいじめ 73 ありすの成ゆん式 ふたば系ゆっくりいじめ 75 ゆっくり存在概論 ふたば系ゆっくりいじめ 77 泣きゆっくりのあやし方 ふたば系ゆっくりいじめ 82 ルナティック・カウンター ふたば系ゆっくりいじめ 93 電子レンジでチンしてポン! ふたば系ゆっくりいじめ 99 流産の果てに ふたば系ゆっくりいじめ 102 おはだでゆっくりあそんでいってね! ふたば系ゆっくりいじめ 104 れいむのけっかいはゆっくりできるんだよ! ふたば系ゆっくりいじめ 110 目標にセンターを入れてゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 116 ゆっくりけんをきわめてね! ふたば系ゆっくりいじめ 117 まりさに目を覚まして欲しかっただけなのに ふたば系ゆっくりいじめ 119 ぺっとぼとゆ ふたば系ゆっくりいじめ 122 ままのおっぱい ふたば系ゆっくりいじめ 125 アントクアリウムでゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 127 ゆっくりぷくーしていってね! ふたば系ゆっくりいじめ 134 それをしてはいけないわけ ふたば系ゆっくりいじめ 141 ゆっくりにあったこわいはなし 触発あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓まりさが好きか〜? -- 2015-10-17 21 42 43 まりさが好きだー -- 2013-01-24 15 43 31 むっきゅ~んw -- 2011-12-06 20 33 31 ↓まりさまりさまりさーw -- 2011-09-24 01 08 14 ナカーマww パチェッパラッパーだろ?w -- 2010-09-12 05 19 04 まりさの悲鳴で、東方M-1の「ぱちゅみりん」を思い出した -- 2010-06-19 06 03 33
https://w.atwiki.jp/freetibetnagoya/pages/22.html
※掲示板文字数によっては文字数が多いとコピペ出来ない為 下記テンプレをご使用下さい。 ★★【FREE TIBET in 名古屋】デモ参加者募集!!★★ 【開催日時】平成20年4月19日(土曜日)雨天決行 13:00集合(時間厳守) 【集合場所】愛知県名古屋市中区矢場町・若宮大通公園 (最寄駅・・・地下鉄名城線「矢場町駅」4番出口徒歩3分) 名古屋パルコ南館と矢場とんの間・噴水のある高速高架下の広場です。 【 主 旨 】チベットの平和を願い、中国政府によるチベット弾圧に対する抗議を目的としたデモです。 ※署名・募金などは一切行っておりません。安心して参加してください。 【デモコース】若宮広場出発~歩道橋→横断歩道を渡り、歩道で4列縦隊になる(必須) 出発(14:00厳守)~久屋大通~錦通芸文センター前~東新町交差点~高岳・桜通り~大津通~若宮広場 ※所要時間約2時間 ※当日は無理のない範囲内でご参加ください。 【主 催 者】「中国政府のチベット弾圧に抗議するデモ実行委員会」 私たちは、ネット掲示板を介して集まった有志です。あらゆる政治・思想・宗教団体、またはそれに準ずる組織とは一切無関係です。 コピペ拡散される場合適時下記のURL入れてもらえるとありがたいです。 下記は誘導用URLです。 【FREE TIBET in 名古屋】4月19日(土曜日)雨天決行 13:00集合(時間厳守 http //www9.atwiki.jp/freetibetnagoya/ FREE TIBET in 名古屋 http //tibet.suppa.jp/ 【代表者】名古屋チベットデモ準備スレ【募集中】 http //sports11.2ch.net/test/read.cgi/offmatrix/1206726187/